知っておきたい!周術期口腔機能管理の重要性
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
「周術期口腔機能管理」という言葉をご存知でしょうか?周術期口腔機能管理とは、手術の前後に行うお口のケアのことです。今回は、手術を受ける方の回復を助ける「周術期口腔機能管理」の重要性についてご紹介します。
周術期口腔機能管理とは?
周術期口腔機能管理とは、手術の前後に行うお口のケアのことです。がんや心臓病、臓器移植などの手術を受けられる患者様に対して行われます。
手術や化学療法、放射線療法など合併症のリスクを低減し、手術や治療が円滑に進むことを目的としています。
口腔ケアによる効果
周術期に適切な口腔ケアを行うことで、合併症のリスクが低減する可能性があります。
実際に以下のような効果が報告されています。
- 術後肺炎の発生率低下: 口腔管理なしの場合13%に対し、ありの場合は4.6%
- 手術創部感染の発生率低下: 口腔管理なしの場合8.2%に対し、ありの場合は3.3%
- 心臓血管外科手術後の入院日数の短縮: 口腔管理なしの場合38.6日に対し、ありの場合は29日
周術期口腔機能管理は患者様の回復を支える重要な役割を担います。
医科歯科連携による周術期等口腔機能管理の流れ
周術期口腔機能管理は、手術を担当する病院と歯科医院が連携して、以下の流れで進められます。
引用:静岡県歯科医師会 がんの治療を支えるお口のケア~周術期等口腔機能管理のすすめ
治療前
治療・手術前の説明で医師から歯科受診の依頼があります。歯科医院での定期検診と必要な治療(虫歯や歯周病の治療)を受けます。歯磨き指導、歯石除去などによりお口を清潔に保つことが大切です。
入院・治療中
周術期の口腔ケアは、看護師(院内歯科衛生士)が担当します。入院中のお口の清潔を保ち、歯科処置を行うこともあります。
治療後
医師による退院の説明があり、退院後の口腔ケアの指導を受けます。かかりつけ歯科医院での定期検診、お口の状態に合わせた治療を継続しましょう。
手術の前後に行う専門的なお口のケアしよう
周術期口腔機能管理は、術後の合併症リスク低減に役立つとされています。普段からかかりつけ歯科医院で定期検診を受け、お口の健康を維持しておきましょう。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人おひとりの歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。お口の中を清潔に保つための口腔ケアは全身の健康につながるだけでなく、手術後の合併症のリスク低減・健康回復にも効果があります。
歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。