精密根管治療

精密根管治療とは

根管治療(こんかんちりょう)とは、歯の神経の治療です。歯の根の中にある神経や血管の入った管を「根管」と言い、この根管は重度の虫歯になると虫歯菌に冒されてしまいます。そうなった場合、抜歯が必要になることもありますが、本物の歯に勝るものはありません。できるだけ自分の歯を残すほうがいいのです。

静岡駅から徒歩13分の歯医者「駿河デンタルオフィス 静岡マイクロスコープ歯科」では、歯科用CTで正確な診断を行い、ラバーダム防湿による衛生的な環境のもと、マイクロスコープを用いて精密な治療を行います。また、根管内にしっかりとフィットする「ファイル(歯を細く掘削するため治療器具)」で感染源をしっかりと除去、生体親和性の高い特殊な薬剤「MTAセメント」で根管を充填、あなたのお口の健康を守ります。
※本治療は自由診療となります。

歯の治療でこんなお悩みはありませんか?

  • できることなら
    抜歯はしたくない

  • 歯に痛みを感じてから
    放置してしまった

  • 虫歯治療を終えたのに
    痛みが治らない

従来の根管治療は虫歯の再発率が高いと言われていました。
あらゆる工夫を凝らした「精密根管治療」で、自分の歯を出来る限り残すことができます。

従来の根管治療の成功率が低い理由

根管内は複雑な形態をしている

根管は複雑な形態をしており、完璧な治療はまず不可能と言われています。肉眼では見えないような歯の暗く深い部分で、とても細い管がいくつも枝分かれしているため、従来の根管治療では「歯科医師の勘」に頼るしかありませんでした。
いかに「よく見て」「リスクを減らして」「勘に頼らず」治療できるか、当院では様々な工夫を凝らして精密根管治療を行っています。

虫歯の再発が歯を失うことに繋がる

虫歯菌を完全に取り除くことができなければ、一見虫歯の治療が完了したように感じても、歯の中であっという間に虫歯菌が広がり、虫歯が再発してしまいます。また、小さな隙間から外部の細菌が侵入して虫歯を引き起こす可能性もあります。
このように、治療の精度によっては歯の中に虫歯菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうということになりかねません。そして再発した虫歯は、以前よりも歯を削る必要があり、歯を失う原因となるのです。

精密根管治療の症例紹介

精密根管治療

下の前歯に違和感・腫れぼったい感じがある

before

after

通院時の年齢43歳
性別女性
通院回数5回
通院目的違和感・腫れの改善を希望
処置内容あってないかぶせ物を除去し精密根管治療(マイクロエンド)を行う。MTAにて根管充填後セラミッククラウンを装着。
費用精密根管治療(マイクロエンド)・セラミッククラウンによる補綴(ほてつ)治療とあわせて約30万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る 再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考治療期間は3~4ヶ月 根管充填後3ヶ月で病変の縮小、1年3ヶ月後に病変の消失確認
精密根管治療

下の奥歯がかむと痛い時がある。違和感・腫れぼったい感じがある

before

after

通院時の年齢48歳
性別女性
通院回数8 
通院目的他院では抜歯と言われたが残せるなら残したい
処置内容あってないかぶせ物を除去し虫歯・感染歯質を徹底的に除去したあとで隔壁作成を行い、精密根管治療(マイクロエンド)を行う。根管清掃後にMTAにて根管充填。その後レジンにて支台築造を行い、セラミッククラウンを装着。
費用精密根管治療(マイクロエンド)・セラミッククラウンによる補綴(ほてつ)治療とあわせて約38万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る  再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考治療期間は3~4ヶ月 根管充填後6ヶ月で病変の縮小、1年後に病変は更に縮小を確認
精密根管治療

下の奥歯をかむと痛い。ずっと腫れぼったい感じあり。「瘻孔(ろうこう)・フィステル・サイナストラクト」あり。

before

after

通院時の年齢50歳
性別男性
通院回数8回
通院目的他院では抜歯と言われたが残せるなら残したい 
処置内容あってないかぶせ物・金属ポストを除去し虫歯・感染歯質を徹底的に除去したあとで隔壁作成。その後に精密根管治療(マイクロエンド)を行う。根管清掃後にMTAにて根管充填。その後レジンにて支台築造を行いセラミッククラウンを装着。
費用精密根管治療(マイクロエンド)・セラミッククラウンによる補綴(ほてつ)治療とあわせて約35万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る  再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考治療期間は3~4ヶ月 根充時に病変の縮小、1年後に病変の消失を確認
精密根管治療

かむと痛い感、慢性的に腫れた感じあり。歯根中央部のパーフォレーション(穿孔)、根尖部に病変を認める。

before

after

通院時の年齢30歳
性別女性
通院回数7回
通院目的根の治療を他院にて行ったが改善傾向が見られないため転院により当院を受診。
処置内容しっかりと封鎖されてない仮封を除去し虫歯・感染歯質を徹底的に除去したあとで隔壁作成を行い、精密根管治療(マイクロエンド)を行う。根管清掃後にMTAにて穿孔封鎖(パーフォレーションリペア)・根管封鎖。その後レジンにて支台築造を行いセラミッククラウンを装着。
費用穿孔封鎖(パーフォレーションリペア)を含む精密根管治療(マイクロエンド)・セラミッククラウンによる補綴(ほてつ)治療とあわせて約38万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る  再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考治療後1年で病変の消失、穿孔部の改善が認められる
精密根管治療

下の奥歯が噛むと痛い。ずっと腫れぼったい感じあり

通院時の年齢45歳
性別男性
通院回数8回 治療回数としては精密根管治療(マイクロエンド)で4回 その後の補綴(ほてつ)治療で4回
通院目的根の治療(根管治療)を他院で行ったが良くなる実感がなかったため当院を紹介され受診。
処置内容あっていないかぶせ物を除去し虫歯・感染歯質を徹底的に除去したあと隔壁作成を行い、精密根管治療(マイクロエンド)を行う。根管清掃後にMTAにて根管充填。その後レジンにて支台築造を行いセラミッククラウンを装着。
費用精密根管治療(マイクロエンド)・セラミッククラウンによる補綴(ほてつ)治療とあわせて約40万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る  再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考根管充填後1.5ヶ月で病変の縮小、13ヶ月後に病変は更に縮小を確認
精密根管治療

左下の奥歯がかむとひびく感じ、違和感、痛い。

通院時の年齢42歳
性別女性
通院回数4回 治療回数としては精密根管治療(マイクロエンド)で3回 その後の支台築造~仮歯装着まで1回
通院目的根の治療を他院にて行っていたが改善傾向が見られないため当院を紹介され受診。左下の奥歯がかむとひびく感じ、違和感、痛い。
処置内容あっていない詰め物を除去し虫歯・感染歯質を徹底的に除去したあとで隔壁作成を行い、精密根管治療(マイクロエンド)を行う。根管清掃後にMTAにて根管充填。その後レジンにて支台築造を行い仮歯を装着
費用精密根管治療(マイクロエンド)・支台築造・仮歯装着までは当院で行った。その費用は約20万円
デメリット神経のない失活歯のため神経のある歯に比べて歯根破折のリスクが有る  再発・再治療になる可能性もゼロではない
備考セラミッククラウンによる治療は紹介元の医院で行った。根管充填後6ヶ月で病変の縮小を確認

当院の精密根管治療の特徴

Point01より正確な診断を行う「歯科用CT]

根管の状態や形態を3次元的に把握するために必要に応じてCTを撮影します。レントゲンよりもより正確な情報を見ることができるため、「見た目では問題がないのに痛みがある」等の原因を特定できる場合があります。
※必要に応じて使用します。全症例に使用するわけではありません。

Point02外部の細菌を患部に入れ込まない「ラバーダム」

根管の内部を清掃しているときには、新たに細菌が侵入することを防ぐ必要があります。しかし、治療部位に唾液が流れ込むと、唾液と一緒にお口の中に存在する多数の細菌が入り込むので、状況として思わしくありません。ラバーダムはこのような事態を避けるためのゴム製のシートです。治療する部分以外をすっぽりと覆い隠すので、治療している根管に細菌が侵入することを防ぎ、根管治療の成功率向上に大きく貢献します。

ラバーダム防湿

Point03肉眼で見えない場所もよく見える「マイクロスコープ」

根管は非常に細く、曲がりくねっているので、肉眼で内部を確認することができません。そのため、当院ではマイクロスコープを使用して、内部を照明で明るくしながら拡大し、確実に感染を取り除きます。

マイクロスコープの拡大視野は5~20倍

歯科医院では、一般的に「拡大鏡(メディカルルーペ)」を使っているケースがほとんどだと思いますが、「マイクロスコープ」は視認倍率が5~20倍と格段に高く、得られる視野もはるかに鮮明です。

肉眼
拡大鏡
マイクロスコープ

なぜ「見えること」が大切なのか?

当院が「マイクロスコープ」を導入したのは、患者さんに正確で質の高い治療を提供するためです。患者さんにとって一番良い治療を提供することは、歯科医師として当然であり、医療従事者の使命だと考えています。マイクロスコープを使用することで治療の精度が上がります。

  • 正確性の向上

    患部を拡大して「確認しながら治療」ができるため、効率的でより正確な判断や処置ができます。

  • 精密性の向上

    虫歯の兆候や、根管内部の状態がわかるため、病気のリスクを見逃しにくくなります。

  • 負担の軽減

    しっかりと見ながら治療ができるため、再治療のリスクを減らすことができます。

その差は、メディカルルーペが虫眼鏡なら、マイクロスコープは精密顕微鏡といってもいいほどで、根管治療のようにデリケートな治療を行うときには絶大な効果を発揮してくれるのです。これは歯科医師にとっては大幅なストレス軽減につながるわけですが、そのことで結果的に治療精度も高まり患者さんにとっても従来よりも良い治療が提供できます。
当院では、レンズが非常に優れていること・製品としてのバランス・使い勝手・操作性が良いことが特徴のカールツァイス社のマイクロスコープを使用しています。

Point04虫歯の取り残しゼロを目指す「ニッケルチタンファイル」

ファイルとは、歯を細く掘削するため治療器具です。ドリルのような役目です。
当院ではファイルの中でもしなやかに曲がり、歯の神経に対応するNi-Ti(ニッケルチタン)ファイルを取り入れています。ファイルの種類だと他に「ステンレスファイル」がありますが、ステンレスファイルに比べて、細く複雑な形をした根管内にしっかりとフィットするため、感染源をしっかりと除去することができます。

Point05隅々まで根管充填できる「バイオセラミックセメント(MTA)」

バイオセラミックセメント(MTAセメント)は、根管内を清掃した後に詰める根管充填材です。根管充填材として通常使われているガッタパーチャよりもはるかに生体親和性の高い、MTA系の根管充填用シーラー・根管充填材です。
硬化膨張することによって隙間ができにくいこと、歯を構成する象牙質と接着することで歯質が強化され破折リスクが下がること、生体親和性が高いこと、殺菌効果もあることなどのメリットがあります。
※保険診療では使うことが出来ません。

精密根管治療の流れ

Step01

診査・診断

問診やレントゲン、視診を行います。必要に応じて歯科用CTで撮影します。

Step02

局所麻酔

局所麻酔を行います。ちくっとしますが一瞬で終わります。

Step03

虫歯の除去

虫歯の部分や、以前の詰め物などを綺麗に除去していきます。

Step04

う蝕検知液を使用して虫歯の取り残しを確認

虫歯の取り残しが無いか確認しながら虫歯を除去します。削っていくと、歯の神経(歯髄)が露出してきます。

Step05

ラバーダム防湿を装着

細菌が入らないように歯を囲います。歯肉縁下まで虫歯がある場合は隔壁作成後に行います。

Step06

虫歯除去後、
レジンで歯の隔壁を作る

コンポジットレジンで歯の隔壁を作り、根管治療の準備を行います。

Step07

ニッケルチタンファイルで根管内の虫歯菌を除去

ニッケルチタンファイルを使用して、根管内の感染源を徹底的に除去していきます。

Step08

根管内の清掃後、
MTA充填

根管内をきれいに清掃したら、隅々までMTAを充填します。

Step09

被せ物の型取り・装着

精密根管治療を終えたら、人工歯を装着します。治療後は定期メインテナンスを受けましょう。

精密根管治療のメリット・デメリット

Merit

  • 重度の虫歯でも歯を抜かずに済みます。
  • 従来の根管治療に比べて再発がしにくい治療方法です。
  • 1回の治療時間は長いですが、通院回数は少なくすみます。
  • 歯を残せるので、自然な見た目を維持できます。

Demerit

  • 虫歯の大きさ・広がり・状態、その時の治療時間によって、治療回数は異なります。
  • 元々、詰め物や被せ物が装着されている歯の中で虫歯が大きく広がっている場合は詰め物(レジン充填やインレーなど)ではなく、被せ物(クラウン)が必要となることもあります。
  • 1回あたりの治療時間は90~120分で患者さんの負担が大きいです。
  • 保険適用でないため、費用がかかります。

精密根管治療の費用

充填・修復・補綴物・ポスト除去 隔壁作成 ¥22,000~¥44,000
精密根管治療(マイクロエンド) 前 歯 ¥44,000~¥99,000
精密根管治療(マイクロエンド) 小臼歯 ¥66,000~¥121,000
精密根管治療(マイクロエンド) 大臼歯 ¥77,000~¥154,000
MTAを使用した穿孔封鎖(パーフォレーションリペア) ¥11,000~¥33,000
根管内破折器具(ファイル)除去 ¥11,000~¥33,000
外科的歯内療法 ¥33,000~¥77,000
MTA(材料費) ¥11,000

※全て税込みとなります。
※『抜髄(≒Initial treatment)』と『感染根管治療(≒Retreatment)』では難易度が違うため治療費が異なります。
※保険の範囲内での根管治療は、初回を除き原則として30分とさせていただきます(自由診療の根管治療は原則として60~120分)。

精密根管治療 よくある質問

普通の根管治療(保険診療)と精密根管治療(自由診療)は何が違うのですか?

最大の違いは、「使用できる設備・器具・薬剤」と「治療にかけられる時間」です。これにより、将来的な「再発率(歯を残せる確率)」に大きな差が生まれます。

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比較項目 保険診療の根管治療 自由診療の精密根管治療
治療目的 病気の症状を取り除く(最低限の機能回復) 歯を抜かずに生涯残す(再発防止の徹底)
見える視野 肉眼(または一般的なルーペ) マイクロスコープ(強力な歯科用顕微鏡)
治療環境 簡易的な防湿 ラバーダム防湿(唾液・細菌の進入を遮断)
使用器具 ステンレス製の針(ファイル)など ニッケルチタンファイル(柔軟で精密な器具)
使用薬剤 保険適用の薬(水酸化カルシウム等) MTAセメント(殺菌・密閉性の高い薬)
再発リスク 再発しやすく、再治療になる事がある 再発率を極めて低く抑えられる
なぜ保険適用ではなく自由診療(自費)なんですか?
再発を防ぐための「時間」「機材」「材料」を十分に投入するためです。
日本の保険制度では、根管治療にかけられる時間や使用できる材料(使い捨ての特殊な器具や高性能な薬剤など)に厳しい制限があります。精密根管治療は、1回の治療に1時間以上の時間をしっかりと確保し、世界基準の機材と材料を贅沢に使用して再発させないことを優先に治療を行うため、自由診療となります。
通院回数や治療期間はどのくらいですか?
1回あたりの時間を長く確保するため、トータルの回数は2~4回と少なくなります。
保険の治療では短い時間の治療を何ヶ月も何度も繰り返すケースが少なくありません。精密根管治療では、1回につき約60~90分の時間をとり、1~2回で根の中の殺菌・緊密な充填までを終わらせることが多いため、通院期間は大幅に短縮されます。
※根の先の炎症がひどい場合は、回数が増えることもあります。
治療中や治療後に痛みはありますか?
治療中は麻酔をしっかり効かせますが、治療後に一時的な違和感が出ることはあります。
治療中は麻酔技術を用いて痛みをコントロールしますのでご安心ください。治療後、根の中に薬を詰めた圧迫感や、体内の免疫反応によって「噛むと痛い」「ズキズキする」といった症状が2~3日(長い方で1週間ほど)出ることがありますが、次第に落ち着いていきます。必要に応じて痛み止めを処方いたします。
他の歯医者で「抜歯(歯を抜く)」と言われた歯でも残せますか?
残せる可能性はあります。あきらめずに一度ご相談ください。
「根の形が複雑すぎて器具が届かない」「根に穴が空いている」「ヒビが入っている」などの理由で抜歯と診断されたケースでも、マイクロスコープで拡大すればリペア(修復)できたり、汚れを取り除けたりして、歯を強力に残せる場合があります。ただし、歯の根元まで完全に割れてしまっている場合など、どうしても残せないケースもありますので、まずはCTによる精密検査を行います。
精密根管治療をすれば、100%再発しませんか?
成功率は格段に上がりますが、医療において100%を保証することはできません。
一般的な保険の根管治療の再発率は30~50%とも言われていますが、精密根管治療の成功率は80~90%以上に跳ね上がります。しかし、もともとの歯の残り方や、患者様の免疫力、歯の目に見えない微細なヒビ(マイクロクラック)などが原因で、稀に再発してしまうケースもあります。万が一再発した場合のリカバリー(外科的歯内療法など)についても、事前のご説明を徹底しています。

根管治療後はメインテナンスを

根管治療は再発率が高いと言われている治療法です。精密根管治療を行っても、治療後のメインテナンス不足だと虫歯の再発率は高まります。
毎日のブラッシングと合わせて、定期的に歯科医院でメインテナンスを行いましょう。

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