歯磨きと歯磨き粉についての必須知識10選
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
歯の健康を保つために欠かせない歯磨きですが、正しい方法や歯磨き粉の選び方について知っておくべきポイントがあります。今回は、歯磨きと歯磨き粉に関する10の必須知識を紹介します。
朝の歯磨きは食前?食後?
朝の歯磨きはできれば食前と食後の両方で行うのが理想ですが、研究によるとより効果的なのは朝食後の歯磨きです。朝起きた後はまずうがいをし、朝食後に歯磨きを行うのがベストです。
食後すぐの歯磨きはだめ?
「食後30分は歯磨きをしない方がいい」という説がありますが、明確なエビデンスはありません。国内の学会でも、食後は速やかに歯を磨くことが推奨されています。
歯磨き粉の選び方
歯磨き粉にはさまざまな種類があり、むし歯予防、歯周病予防、知覚過敏対策、口臭対策など、目的に合わせた成分が配合されています。特に、むし歯予防にはフッ化物が有効で、フッ化物が1450ppm配合されている歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
歯磨き粉のフッ素濃度・使用量がわからない
歯磨き粉のフッ化物濃度は、1000ppmを超えると記載義務が生じます。6歳以上であれば1450ppmと明記されているものを選びましょう。
※6歳未満は900~1000ppm
年齢と使用量は下記の表(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会 推奨利用法)を参考にしましょう。
出典:日本小児科学会より引用
フッ素の種類は全部同じ
歯磨き粉に含まれるフッ化物には、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズの3種類があります。むし歯予防効果はどれも同等なので、濃度が重要です。
ホワイトニング歯磨き粉は何が違う?
ホワイトニング歯磨き粉は、ステイン(歯の表面の着色汚れ)の除去を目的としています。ステインを物理的にこすり取るか、化学的に浮かして取り除く効果があります。
知覚過敏によい歯磨き粉は?
知覚過敏の対策には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが配合された歯磨き粉を選びましょう。両方が配合されている場合は、より高い効果が期待できます。
歯磨き粉の適量は?
成人の場合、1500ppmのフッ化物配合歯磨き粉を1.5~2cm程度使用するのが理想です。適切な量を使用することで、効果的な歯磨きができます。
研磨剤入りの歯磨き粉は危険?
多くの歯磨き粉には「清掃材」として研磨剤が含まれていますが、これは深刻なダメージを与えるものではありません。むしろ、ステイン除去やプラーク付着抑制に役立ちます。歯が削れる原因は研磨剤ではなく、歯ブラシの硬さやブラッシング圧が原因です。
歯磨きしていても口臭が気になる
口臭の原因はむし歯や歯周病、舌苔、口の中の乾燥など、さまざまな要因があります。口臭が気になる場合はまず歯科医院で原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。
まとめ
今回ご紹介した内容を参考にして、日々のオーラルケアを見直してみましょう。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。