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年を重ねても健康に!フレイル予防

フレイルとは、虚弱という意味で加齢とともに心身の健康状態が低下していくことを指します。

そこで今回は、フレイル知らずの健康な身体を手に入れるための予防策をお話していきます。

出典:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島 勝矢 教授  講演資料

 

フレイルの原因

高齢者が要介護状態に至るまでには、いくつかの段階があります。

他者からの支援や介助が無くても日常生活が送れる自立した状態と、要介護状態の間にあるのが「フレイル」になります。

 

フレイルの状態では、まだ要介護状態になってないため適切な治療や対策を行うことで改善することができます。

フレイルの原因となる要素は3つあり、以下の通りです。

1.身体的要因として

  • 筋力の低下
  • 歩行速度の低下
  • 体重減少
  • 疲労感
  • 身体活動性の低下

2.精神・心理的要因として

  • 抑うつ状態
  • 軽度な認知障害

3.社会的要因として

  • 孤独や孤立
  • 閉じこもり
  • 外出の減少
  • 老老介護
  • 貧困

これらの通り、フレイルは様々な要因が複雑に絡み合うことで起こりますが、中でも特に大きな影響を及ぼす要因は「加齢に伴う筋肉量の低下」です。

筋肉量が減ることで、筋力が落ち歩く速度も低下してしまいます。

歩く速度が落ちる事で、歩行量も減りエネルギーの消費量も減ってしまい、結果として食欲が湧きにくくなってしまうのです。

フレイルを予防するには、定期的な運動で身体活動量を増やしバランスのいい食事を心掛けることが重要です。

また、社会との繋がりや人との交流も大切です。

出典:静岡県歯科医師会 フレイル・オーラルフレイル リーフレットより一部抜粋

 

オーラルフレイルを予防するために

口腔状態を表すオーラルフレイルでは、噛む・飲み込む・話すなどといった口腔機能の低下を予防する必要があります。

最近、食べこぼしや食事中にむせることはありませんか?

もしかすると、オーラルフレイルの前兆かもしれません。

噛む力が衰え、固い物を避けてやわらかい物ばかり食べるようになると、さらに噛む力が衰える、といった悪循環になってしまうため、オーラルフレイル予防を行い、いつまでも健康なお口を維持していきましょう!

特に、口周辺の筋肉を強くする体操を行って筋力を鍛えていくことが重要です。

 

口の開閉と舌のストレッチ

1.「ア」の発音のように、ゆっくり大きく口を開ける

2.次に、しっかりと口を閉じて口の両端に力を入れながら、舌を上あごに押し付けるようにして奥歯を噛みしめる

 

口輪筋の運動

1.頬をふくらませ、舌を上あごに押し付け口から息が漏れないようにこらえる

2.次に、息を吸うように口をすぼめてキープする

 

まとめ

お口の健康は身体の健康へ直結します。お口も身体も健康に保つため、適度な運動とお口のストレッチを取り入れてみましょう。

お一人おひとりにあったストレッチや予防法を知るためにも、歯科医院で定期的に検診を受けることが大切です。

お口のことでお悩みの方は、ぜひお気軽に当院へご相談くださいね。

皆様のご来院、心よりお待ちしております。

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