お口の機能を維持するためのヒント
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
お口の健康を守りオーラルフレイルを予防するためには、お口の中を清潔に保つこととお口の機能を維持することが非常に重要です。80歳で20本以上の歯を保つ「8020運動」の達成者は増えていますが、口腔機能に悩む人も増加しています。歯の数だけでなく、しっかり噛む、飲み込む、口の中の環境を整えるといった機能面も重要です。お口の機能を維持するために知っておきたいことや、日常生活で簡単に実践できるヒントをいくつかご紹介します。
口の機能とは?
口は呼吸、話す、噛む、飲み込む、表情をつくる、唾液を分泌する、味を感じるなど多くの役割を持っています。例えば、咀嚼には歯だけでなく、咀嚼筋、舌の運動、唾液、頬の存在が必要です。これらの機能が協力して働くことで、食事や会話を楽しむことができるのです。
口腔機能低下の負のスパイラル
噛む力が低下すると、口腔機能も低下し、結果的に栄養摂取にも影響を及ぼします。硬い食べ物が食べにくくなり柔らかい食事に偏ることで、栄養バランスが崩れ、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。これがさらに口腔機能を低下させる負のスパイラルに陥ることになります。
出典:東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科部長 平野 浩彦
噛める歯を維持することの重要性
自分の歯を失ったとしても、インプラントやブリッジ、入れ歯などで「噛める」機能を維持することが重要です。これにより食事の質が向上し、全身の健康も保たれます。また、噛む機能を維持することが認知症の発症率を低下させるということも研究により明らかになっています。
今日からできる口腔トレーニング
口腔機能を維持するためには、日々のトレーニングが効果的です。以下に、簡単に取り入れられるトレーニング方法をご紹介します。
パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」を含む文を発音する体操です。
「パンダの宝物」と繰り返し発音してみましょう。「パンダのたからもの、パンダのたからもの……」のように発音します。
出典:健康ひょうご21県民運動推進会議
開口訓練
お口を最大限に開けて10秒保持し、10秒休憩するを繰り返します。5回を1セットとして、1日2セット(朝・夕)行います。
舌圧訓練
舌の先を頬の内側に強く押しつけ、頬の上から指先で舌の先を抑えて抵抗をつけます。これを片側10回繰り返します。
ガムによる咀嚼訓練
ノンシュガーのガムを1日2回(朝と夕)、2分間はリズムを決めて、3分間は自由に、計5分咀嚼します。
ぶくぶくうがい
しっかり口を閉じ、頬と舌に力を入れてできるだけ長い時間うがいをします(エアうがいも可)。
まとめ
お口の機能を維持することは、全身の健康を守るためにも非常に重要です。日常的に口腔トレーニングを取り入れることで、より効果的にお口の機能を維持することができます。ぜひ、今日から始めてみてください。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。