オーラルフレイルの「フレイル」ってなに?
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
「オーラルフレイル」という言葉をご存じでしょうか?これは、「Oral(口腔)」と「Fraility(衰え、虚弱)」を組み合わせた言葉で、口腔機能の低下を指します。
オーラルフレイルは口腔の健康だけでなく、全身の健康にも深く関わる重要な概念です。今回は、「フレイル」という言葉の意味とその考え方についてご紹介します。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構 教授 飯島勝矢
自立度とフレイル
人は全員が突然不健康になるわけではありません。
男性の場合、脳卒中や心筋梗塞などの病気によって突然寝たきりになる人は約2割に過ぎません。残りの約7割の人は、加齢に伴い徐々に自立性が低下していくというデータがあります。
つまり、多くの人は加齢とともに徐々に体力や機能が低下し、日常生活の自立度が低下していきます。この過程で重要なのが「フレイル」の概念です。
寿命と健康寿命の差を小さくすることの重要性
「寿命」とは、生まれてから死亡するまでの期間を指します。一方、「健康寿命」とは、元気に自立して日常生活を送れる期間を指します。日本人の平均寿命は長いですが、健康寿命との間には大きな差があります。
現在、【男性で約9年】、【女性で約12年】「健康寿命」と「平均寿命」に差が有ります。
健康寿命を延ばして寿命と健康寿命の差を小さくすることが、質の高い人生を送るために非常に重要です。
出典:厚労省 人口動態・保健社会統計 総務省統計局 R2国勢調査
フレイルの予防が健康寿命を延ばすカギ
フレイルとは、加齢に伴って心身の活力が低下した状態を指し、健康と要介護の中間に位置します。フレイルの状態は、適切な対策を取ることで健康な状態に戻すことが可能です。フレイルを予防して健康な状態を維持することが、結果的に健康寿命を延ばす事につながります。
フレイルを予防するための3つの柱
フレイルを予防するためには、以下の3つのことに留意する必要があります。
栄養
バランスの取れた食事や歯科医院での口腔の定期的な管理が大切です。
身体活動
適度な運動や社会活動で身体を動かしましょう。
社会参加
就労、余暇活動、ボランティアなどは人生を豊かにするための活動です。
まとめ
フレイルの予防は、健康寿命を延ばし、質の高い生活を送るために非常に重要です。また、オーラルフレイルは単なる口腔機能の低下にとどまらず、全身の健康や生活の質に大きな影響を与えます。
定期的な歯科検診や適切な口腔ケア、日常的な運動やバランスの取れた食事を通じて、オーラルフレイルを予防し、健康で豊かな人生を送りましょう。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。