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プロフェッショナルな衛生士を目指すセミナーを受講しました

こんにちは。歯科衛生士の野原です。

4月19日に東京医科歯科大学で行われた、
『プロフェッショナルな歯科衛生士を目指して 〜メンテナンスでの超音波スケーラーとPMTC』というセミナーを受講しました。
セミナーの受講で講師の先生方やさまざまな地方から来た歯科衛生士とふれあい、多くのことを楽しく学びました。

健診でおこなう歯のクリーニングや歯石を取り除くときに使用する超音波スケーラー(お水を出しながら超音波振動で汚れを取る機械的清掃道具)について患者さまに負担が少なくなるような使用方法や、健診の大切さなどについてのお話、そして実際に実技を行い知識・技術を身につけてきました。

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超音波スケーラーで歯石を除去しているところ

最初に超音波スケーラー(お水を出しながら超音波振動で汚れを取る機械的清掃道具)について学びました。
みなさんも歯石が付いているときに歯科衛生士の方にこの器械を用いて歯のお掃除をしたことが何回かあるのではないでしょうか?

超音波スケーラーは手用スケーラーとは違い振動が感じられますがその振動により剥離した汚れを引き離す効果や歯周ポケット内(歯と歯茎の間の溝)を除菌・洗浄することで、歯周病予防にもつながります。ただ歯石を取るためだけの振動ではないのです。

超音波スケーラーで歯石を取るということを不快に感じる方もいるかもしれませんが、チップの先端(直接歯の表面の歯石に触れる部分)の当て方や強さによって痛みの感じ方が違うということが超音波スケーラーを用いた実習で学びました。

・最も痛みを感じる当て方は、先端を直角に当てること
・最も痛みを感じない当て方は、側面を当てること
ということを学びました。少しでも患者様に苦痛な思いをさせないためにもチップの当て方に注意を払いながら、歯のお掃除をしていきます。

みなさまが健診で受けている歯のクリーニングとは
PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)といい、熟練した歯科医師や歯科衛生士が機械的清掃器具を用いて、歯のすべての面から歯垢(虫歯や歯周病の原因)を取り除くことを目的としています。

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PMTCを行っているところ

PMTCをおこなう事での効果は4つあります。
・歯周疾患(歯周病)の予防・改善
・虫歯の予防
・歯についた着色を取ることによる審美性の向上
・フッ素入りのジェルを使用することで歯質の強化

PMTCの実技では、まず、親指の爪の上でブラシを回転させて発熱を体験しました。ジェルを付けずに回転させたので爪の表面に熱を感じ、爪の表面には傷がついていました。
次に、爪にマジックで色を塗り、歯の汚れにみたて、爪にジェルを付けて拭ったところ、少しの力で汚れを落とすことができました。
この結果からジェルには汚れを吸着させることができるということが確認でき、また、ジェルを付けずにブラシを回転させると歯の表面を傷つけてしまうということもわかりました。

なぜ治療が終了してからも3ヵ月ごと健診に来る必要性があるのかというと、虫歯や歯周病の初期は自分が気づかないうちに病気(虫歯・歯周病)が進行していることがあり、自覚症状が感じられた場合には重症化している可能性があります。

しかし、定期的に健診を受けていれば虫歯や歯周病の予防・早期発見・早期治療あるいは経過観察が可能です。虫歯や歯周病が進行し歯の喪失を防止するためにも定期的に健診を受けることが大切だということが言えます。

その定期的な目安が3カ月なので、3カ月ごとの健診をすすめています。
お口の中の状況・状態、虫歯や歯周病のリスクが高い方はもう少し短く、リスクが低い方はもう少し長めとなっています。
その方の状況によって変わりますが平均的には3〜4カ月ということが多いです。

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このようなセミナーに参加し、貴重な経験をさせていただきました。このセミナーで多くのことを学ぶことができたのでこれからの診療にいかしていきたいと思います。
日々、感謝の気持ちを忘れずに向上心を持って、仕事に取り組んでいきたいと考えております。

早くプロフェッショナルな歯科衛生士になれるよう日々の練習や努力を欠かさずに頑張りますので、みなさまこれからよろしくお願いいたします。

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