魚油と植物油、どちらをどう使い分ければいいの?

こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
「魚油は体に良いと聞くけれど、植物油も必要なのでは?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。どちらも体にとって重要な栄養素を含んでいますが、摂取の仕方やバランスを誤ると、健康への影響は大きく変わります。
今回は、魚油と植物油の違いや上手な使い分けについて解説します。
魚油と植物油の主な違い
魚油と植物油は、含まれる脂肪酸の種類に大きな違いがあります。
魚油:
EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸が豊富。血液や脳の健康、炎症の抑制に役立つ。
植物油:
サラダ油や大豆油などはリノール酸(オメガ6系)が多い。一方、亜麻仁油やえごま油にはαリノレン酸(オメガ3系)が含まれる。
つまり、どちらも体に必要ですが、偏りすぎると不調につながるのです。
摂取バランスが大切
理想とされるオメガ6とオメガ3の摂取比率は「4:1」ともいわれます。ところが現代の日本人の食生活では「10:1以上」とオメガ6に大きく偏っているのが現状です。その結果、体内で炎症が起こりやすくなり、生活習慣病や歯周病の悪化にもつながる可能性があります。
魚油(EPA・DHA):不足しがち
植物油(リノール酸):摂りすぎになりやすい
このアンバランスを調整することが健康のカギです。
具体的な使い分けの工夫
日常生活でできる魚油と植物油のバランス改善法をいくつかご紹介します。
①魚を週2〜3回食べる
サンマ、イワシ、サバなどの青魚はEPA・DHAの宝庫。焼き魚や煮付けで取り入れやすい食材です。
②調理油を見直す
揚げ物や炒め物にサラダ油を多用するとリノール酸が過剰になります。オリーブオイルや少量のえごま油などに切り替えるのも一つの方法です。
③大豆製品を活用する
豆腐や納豆、味噌などは必須脂肪酸を含みつつ、油の摂りすぎを防げます。
お口の健康との関係
油のバランスはお口の健康にも直結します。炎症を悪化させるリノール酸が多すぎると歯ぐきの腫れや出血が悪化しやすくなり、逆にEPAやDHAを含む魚油は歯周病の炎症を抑える可能性があります。つまり、魚と植物油をうまく組み合わせることは、歯を守るためにも重要なのです。
まとめ
魚油と植物油はどちらも私たちの体に必要ですが、現代の食生活では植物油に偏りがちです。魚を意識的に取り入れ、調理油の量と種類を工夫することで、全身と口腔の健康を同時に守ることができます。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。
【参考文献】
https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/communication/c03/05.html?utm_source=chatgpt.com


