老化や病気を引き起こす「慢性炎症」とは?
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
近頃「慢性炎症って何ですか?」という質問をよく頂くようになりました。
そこで今回は慢性炎症について詳しくご説明します。

慢性炎症とは?
慢性炎症とは、激しい痛みや明確な自覚症状がないまま、体内で炎症がじわじわと⻑く続く状態のことです。
通常、体内には炎症が続かないようにブレーキをかける機能がありますが、慢性炎症ではその機能が低下してしまいます。
また、慢性炎症がさまざまな病気(糖尿病、高血圧、脂質異常、肝臓病、認知症、癌など)の原因や、老化促進の要因になるとも言われています。
症状としてはなんとなく調子が悪い、元気がない、疲れが取れないといった状態がだらだらと続くことが挙げられます。
急性炎症と慢性炎症

炎症には大きく分けると急性炎症と慢性炎症の2種類があります。
急性炎症の兆候としては発赤、熱感、疼痛、腫脹の4つが挙げられ、怪我をした時に患部が赤く腫れる、風邪を引いた時に体の中で炎症を起こすなどの身近にイメージしやすい例がそれに当てはまります。
炎症とは体に必要な防御反応であって、本来そこまで悪いものではありません。しかし慢性炎症では、すぐに収まるはずの炎症の状態が弱い状態でいつまでも長く続いてしまいます。
原因
慢性炎症の原因には、肥満、運動不足、喫煙、大気汚染、アルコール摂取、精製された糖質の過剰摂取などが挙げられます。
内臓脂肪から炎症性物質が分泌されることや、余った糖分と体内のタンパク質が結合してAGE(終末糖化産物)が作られることで、その物質が炎症を引き起こしてしまいます。
対策
慢性炎症を低下させるためには生活習慣の改善が必要になります。
対策として大切なのが、食べ過ぎない、肥満にならないようにする、脂質と糖質の過剰摂取を避けることです。
また、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA、αリノレン酸など)を積極的に摂取し、オメガ6脂肪酸の過剰摂取を避けることで炎症レベルを下げることが出来ます。
そのほかアルコールを控える、禁煙する、適度な運動をする、十分な睡眠をとる、ストレスを減らす、腸内環境を整えるなどの対策も慢性炎症の低下に繋がると考えられています。
慢性炎症についておわかりいただけたでしょうか?慢性炎症は体内の疾患と関係していると思われるかもしれませんが、慢性炎症が原因で病気が発症すると、それに伴って口腔内にもさまざまな問題が生じることがあります。お口と身体の健康を守るためにも何か気になる症状がある方は、お早めに医療機関へご相談ください。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人おひとりの歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。


