脳梗塞・心筋梗塞・肺炎リスクを高める!歯科が担う「未病治療」
脳梗塞・心筋梗塞・肺炎リスクを高める!歯科が担う「未病治療」
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
皆さんは「歯の健康が全身の健康につながる」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。実はこれ、単なる言い回しではなく、多くの研究により関連性が報告されています。今回は歯周病が引き起こす意外な健康リスクについてご紹介します。
歯周病と全身疾患の深い関係
歯周病は、単に歯茎が腫れたり出血したりするだけの病気ではありません。お口の中で増殖した歯周病菌や、それによって産生される炎症物質(プロスタグランディンE2など)が、歯肉の血管から体内に入り込み、血流に乗って全身を巡ります。
これらの物質は、血管の内壁に付着してプラーク(歯垢)の形成を促進したり、血液を固まりやすくしたりすることで、動脈硬化を静かに進行させると考えられています。
歯周病と脳梗塞・心筋梗塞
歯周病と「脳梗塞」「心筋梗塞」といった血管が詰まる命に関わる循環器疾患との関連性です。いくつかの研究によれば、歯周病の方は歯周病でない方に比べて、これらの循環器疾患のリスクが高いことが示されています。だからこそ、歯科クリニックで定期的に歯周病・お口のケアすることは、非常に重要な健康習慣なのです。
口腔ケアと肺の健康
次に注目していただきたいのが、口腔ケアと肺炎の関係です。特に高齢者の方にとって、肺炎、特に誤嚥性肺炎の多くはお口の中の細菌が原因で起こります。
「肺炎で入院している患者様に対して、口腔ケアをする」という話を耳にすることがあります。
しかし、もし「未病治療」として、入院前から、あるいは普段から質の高い口腔ケアをしっかりと行っていれば、肺炎のリスクを低減できる可能性が高いです。
肺炎予防のためのケア
肺炎予防のためには、毎日の丁寧な歯磨きが基本となります。それに加えて、舌の清掃(舌苔の除去)、うがい、粘膜ケア(保湿など)も、お口の中を清潔に保つ上で非常に重要です。
定期的な歯科検診で、プロ(歯科医師・歯科衛生士)によるクリーニングやご自身に合った口腔ケア指導を受けることが、肺炎リスクの軽減だけでなく全身の健康にも繋がります。
歯科が担う「未病治療」という考え方
「未病治療」という言葉をご存知でしょうか。これは、病気になってから治療するのではなく、病気になる前の段階でその芽を摘み、健康な状態を維持・増進していくという、予防医療の考え方です。
歯科領域では、この未病治療が特に重要視されています。なぜなら、お口のトラブルの多くは予防可能であり、かつ、それが全身の健康に直結しているからです。
当院で行っている以下のようなケアは、まさに未病治療そのものです。
・歯石やプラーク(歯垢)の定期的な除去
・プラークコントロールの指導・説明
・早期の虫歯治療(必要に応じて)
・歯並び・かみ合わせのチェックと対応
歯科医院での定期的なチェックや予防処置は、健康な状態をできる限り維持することを目指しています。これが未病治療の考え方であり、全身の健康を守る上で非常に重要です。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人おひとりの歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。