植物性油と健康の意外な関係
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
口腔の健康は全身の健康と密接に関わっています。特に食生活は両方に直接影響します。今回は、私たちの食卓に欠かせない存在になっている「植物性油」についてその摂取量や健康への影響という観点からご紹介します。
植物性油、摂りすぎていませんか?
現代の日本人は戦前に比べて、植物性油の摂取量が約50倍になっているとの報告もあります。もしこれが事実であれば、車で例えるなら、満タンのガソリンタンクにさらに大量のガソリンを注ぎ込んでいるような状況、と言えるかもしれません。
私たちが必要とする必須脂肪酸(アルファリノレン酸、リノール酸など)は、確かに体にとって不可欠な栄養素です。しかし、これらは特別な油を摂取しなくても、玄米の糠や大豆製品(味噌、醤油、豆腐)から十分に摂取できる、という考え方もあります。
過剰な植物性油が引き起こす健康問題
一部の研究では、植物性油の過剰摂取は体内で炎症を引き起こしやすくなると指摘されています。
さらに、次のような疾患のリスクを高める可能性があると指摘されています。
- 高脂血症
- 高血圧
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- くも膜下出血
- 大動脈解離
これらの疾患が近年増加傾向にある背景の一つとして、食生活の変化、特に油の摂取バランスの変化を挙げる声もあります。
植物性油はどのように体に影響するのか
ここでは、「過剰な植物性油の体内での経路」について触れます。
例えば、以下のようなプロセスが説明されています。
- 過剰な油は分解・吸収されず、体内で酸化し、アルデヒドになる
- アルデヒドがリンパ系に入り込み、免疫機能に影響する
- 余った油が中性脂肪として血管に付着し、動脈硬化や心臓負担を引き起こす
といった仮説も存在します。
しかしながら、これらの体内での詳細なメカニズムについては、科学的に確立された見解ではなく、様々な研究や議論が行われている段階です。特定の食品や成分が健康に与える影響は非常に複雑であり、単純化して語ることはできません。
食生活を見直して健康を保ちましょう
食生活の見直しは、歯周病の炎症を抑えることにも繋がる可能性があります。伝統的な和食のように、魚や大豆製品を多く取り入れ、油の使用量を抑えた食事は、お口の健康だけでなく、全身の健康維持にも貢献すると考えられます。油の総摂取量を意識し、バランスの良い食事を心がけましょう。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人おひとりの歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。