なぜ甘いものを食べ過ぎてはいけないのか?その影響とリスクについて
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
私たちの周りにはコンビニやスーパー、カフェなど、甘いお菓子やスイーツがいつでも手に入る環境が整っています。しかし、甘いものを食べ過ぎることは、健康に大きなリスクをもたらすことをご存知でしょうか?
今回は、砂糖の過剰摂取が引き起こす健康リスクについてお話ししていきます。
砂糖の歴史と現代の食環境
かつては砂糖や甘い食べ物は非常に貴重で、日常的に手に入るものではありませんでした。自然界に存在する甘味は果物や蜂蜜に限られていたため、人々は甘いものを頻繁に摂取することはなかったのです。
しかし、産業革命や貿易の発展により砂糖が大量に生産され手軽に購入できるようになった結果、甘いものが私たちの食生活に広く浸透しました。
甘いものが原因で悪化する病気
砂糖の過剰摂取は、さまざまな病気の原因や悪化要因となります。その中でも特に代表的なものをいくつか挙げます。
むし歯
甘いものを食べると口の中で細菌が糖分を分解し、酸を作り出します。この酸が歯を溶かし、むし歯の原因となります。
糖尿病
過剰な糖分は、血糖値を急激に上昇させます。これによりインスリンというホルモンが大量に分泌され血糖値を下げようとしますが、長期間続くとインスリン抵抗性が生じ(血糖値が上昇してもインスリンが出ない・でににくなる)、最終的には糖尿病に至ることがあります。糖尿病は様々な病気の危険因子(リスクファクター)となります。
うつ病
近年の研究では、砂糖の過剰摂取がうつ病のリスクを高めることが指摘されています。砂糖の摂取が増えると腸内での単鎖脂肪酸の生成が減少し、これが精神的な健康に悪影響を与える可能性があるとされています。
脳出血・心臓病
糖分の過剰摂取は血圧を上昇させ、動脈硬化を促進し、最終的には脳出血や心疾患のリスクを高めることがあります。
骨粗しょう症
糖分が過剰に体内に取り込まれるとカルシウムの代謝に悪影響を与え、骨粗しょう症のリスクが高まります。
がん
砂糖を過剰に摂取して血糖値の急上昇・急降下を繰り返す「血糖値スパイク」は、がんのリスクを高めると言われています。高血糖の状態が続くとインスリンの過剰分泌が起こり、細胞の異常な増殖を引き起こす可能性があるためです。
甘いもの中毒のメカニズム
甘いものを食べると脳内でドーパミンが分泌され、快感を感じます。しかし、この快感は一時的なもので、時間が経つと血糖値が急激に低下し、再び甘いものを欲するようになります。さらに、グルカゴンというホルモンが血糖値を上げようと働くため、ますます甘いものを食べたくなり、結果として甘いもの中毒に陥りやすくなります。
まとめ
今回ご紹介した内容を参考に、健康な食生活を意識して過ごしましょう。
昔の(特に戦前までの)日本人は砂糖を現代のように大量に摂取することは殆どありませんでした。
そのため、昔は糖尿病の患者、うつ病の患者、がんの患者も非常に少なかったのです。
(戦後に食生活の大きな変化があってから爆発的に生活習慣病が増えています。)
多くの病気は生活習慣が原因となります。当然、体にとって良いものを摂取していれば健康であり、体にとって良くないもの・悪いものを多くとれば病気になりやすくなってしまいます。
もちろん、個人差があること、個人により抵抗力も違いますので体にとって良くないもの・悪いものを食事にしていても病気になりにくい方も一定数いるのは事実です。
しかし、健康で長生きをすることを考えるのであれば健康な食生活のために悪いものを取りすぎないようにする努力は大切であると考えております。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。