非歯原性歯痛はなぜ起こるのか
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
虫歯はないはずなのに、歯が痛んだ経験はありませんか?もしかしたらそれは、『非歯原性歯痛』かもしれません。歯に原因がないにも関わらず歯の痛みを感じる状態を『非歯原性歯痛』と言います。歯だけでなく、口腔内や顎、顔面などが痛むこともあります。また、治療も歯科ではなく他科の医院を受診することが必要な場合が多いです。
今回は、非歯原性歯痛の原因について解説します。
非歯原性歯痛の起こる原因は?
その1 筋・筋膜性による歯痛
大まかに言うと、顎を動かす筋肉の筋肉痛です。慢性的な食いしばり・噛みしめ・歯ぎしりなどが原因です。
その2 神経障害による歯痛
大まかに言うと、神経痛の一種です。神経に障害が生じたことによって、歯に痛みを感じます。 瞬間的に強い痛みを感じる発作性神経痛と、鈍い痛みを継続的に感じる持続性神経痛の二種類があります。
その3 神経血管性頭痛による歯痛
頭痛の関連痛として、歯に痛みを感じることがあります。歯の神経の炎症と症状がとてもよく似ているため、判断が難しいとされています。
その4 上顎洞疾患による歯痛
上顎洞は、副鼻腔のひとつで、左右の上顎、奥歯の骨の中の空洞です。風邪などで上顎洞に炎症が起こると、関連痛として歯に痛みを感じることがあります。鼻が起因の痛みのため、耳鼻咽喉科が治療を担当します。
その5 心臓疾患による歯痛
心臓疾患の関連痛として歯に痛みを感じることがあります。重篤な症状を引き起こす可能性があるので、心臓の専門家を出来るだけ早く受診する必要があります。
その6 精神疾患または心理社会的要因による歯痛
うつ病・不安症・統合失調症などにかかっている場合や強いストレスを感じた時に、歯に痛みを感じることがあります。精神科が治療を担当します。
その7 特発性歯痛
身体の検査で異常が認められない、原因不明の歯痛です。時間が経つと症状が変化して、歯痛の理由が明らかになることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。現在、非歯原性歯痛は、研究が盛んに行われている分野です。多くの新しい治験が集積しつつありますが、今後も引き続き研究の進展が望まれています。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人のお口の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。