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噛んで唾液を出す重要性について〜健康のために、噛まないことを怖がってください

唾液は、食べ物を飲み込みやすいように濡らすためにあると思っていませんか?もちろん、その役割も担っていますが、それ以上に重要な働きをしているのです。噛んで唾液を出すことの重要性は、主に三つあります。

アミラーゼでデンプンを分解する

噛んで唾液を出すことの重要性の一つ目、唾液の中には、お米などデンプンを分解するアミラーゼという酵素が入っています。食物をよく噛んで飲み込んでいれば、デンプンは唾液のアミラーゼによって分解されます。しかし、食物を噛まずに飲み込むと、膵臓が大量にアミラーゼを分泌します。これが急性膵炎の原因です。急性膵炎と診断された場合、柔らかい物を食べて膵臓を休める必要があります。これは、お粥を食べてください、という意味ではありません。例えばカップラーメンなどをツルツル噛まずに飲み込んで食べるのをやめて、よく噛んで柔らかくしてから飲み込んでください、という意味です。

IgAでアレルギーを除去する

噛んで唾液を出すことの重要性の二つ目、口の中の唾液腺からIgAという物質が分泌されます。過去に食べて身体に必要と判断された食べ物には、IgAが口の中でくっつきます。例えば過去に納豆を食べたことがあれば、納豆菌は体にとって必要なものだと判断してIgAがくっつきます。そして、胃で消化されないように守り、十二指腸を通って小腸までたどり着くと、納豆菌に留まるように命令が下ります。これを腸管免疫と言います。つまり、この食品は食べていいんだ、この食品は吸収してもいいんだ、これは排泄するべきなんだという事業仕分けは、口が行っているのです。しっかりとIgAが分泌できていないと何を吸収してよいかわからず、腸管の吸収する穴が大きくなってなんでも吸収するようになります。これをリーキーガットと言います。リーキーガットがアレルギーを引き起こします。つまり、よく噛むことで、アレルギーを除去しているのです

ペルオキシターゼでガンを予防する

噛んで唾液を出すことの重要性の三つ目、ペルオキシターゼという酵素が唾液には含まれています。これは、発がん物質を無毒化する天然の抗がん剤のような役割をしていますよく噛んでいる人ほど、ガンにかかりにくいと言われているのは、ペルオキシターゼをしっかり分泌できているからです。麺類を噛まずに食べる、ゼリーのようなものを朝ごはんにする、つまり噛まないことを習慣化していると免疫力が下がってしまいます健康のために、噛まないことを怖がってください

まとめ

このように噛んで唾液を出すことは、健康で長生きするために非常に重要です。毎日の歯磨きや定期的な歯科検診などで、一本でも多く歯を残していきましょう。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。

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