なぜ虫歯になるのか〜砂糖だけではない虫歯の原因4つ〜
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
皆さん、何で虫歯になると思いますか?
今回は、虫歯になる原因についてお話ししていきます。
原因1 ミュータンス菌に餌をやってしまう
砂糖が入った物を食べると、その砂糖を口の中のミュータンス菌が食べ、排泄物として酸を出して歯を溶かします。つまり、砂糖を食べるということは、虫歯の原因菌に餌を与えているのと同じことなのです。キシリトールはミュータンス菌の栄養素とならず、エネルギー不足で死滅するので、食後にキシリトール入りのガムを食べるのは虫歯予防に有効です。
原因2 正しいブラッシングが出来ていない
ミュータンス菌は酸を出しますが、乳酸桿菌は歯の周りにヌルヌルした膜を作ります。このヌルヌルが歯の周りにある限り、どんなに殺菌したとしてもカバーされてしまい歯の汚れは取れません。
ではヌルヌルはどうしたら取れるのでしょうか。お風呂やトイレ掃除と同じく、ブラッシングが必要です。一日三回、食事をしたらすぐ歯みがきすることを習慣づけましょう。ご自身のブラッシング方法が不安な方は、歯科医院でブラッシング指導を受けることをおすすめします。
原因3 家族によってミュータンス菌に感染してしまう
生後14週から54週の期間をインフェクショナルウィンドウ(感染の窓)と呼んでいます。この期間に、ミュータンス菌を口の中に取り入れてしまうと生涯定着してしまいます。乳児や幼児がミュータンス菌に感染する原因のほとんどは、親の唾液が原因です。例えば、親が噛んだものを与えたりすることで、親の口の中のミュータンス菌が子どもに移動します。つまり、親が自分の口の中を丁寧にブラッシングしたり歯科医院で定期検診を受けたりして口の中を清潔にしていると、子どもはミュータンス菌に感染しにくいです。
原因4 唾液の緩衝能をわかっていない
口の中の唾液のpHは、中性に保たれています。中性であれば、歯は溶けません。
ところが口の中に食物が入ってくると、必ず唾液のpHは酸性になります。酸性になってから中性に戻るまで通常は45分程度かかります。これを唾液の緩衝能と言います。
この45分間の間に食物を食べたら、口の中はまた酸性に戻ってしまいます。たとえ、シュガーレスの飴だったとしても30分おきに食べていれば、歯は常に弱い酸に侵されています。そのため、口の中に食べ物・飲み物が入っている頻度が多い人は虫歯になりやすいです。
まとめ
毎日の歯磨きや定期的な歯科検診などで虫歯を防いで、一本でも多く歯を残していきましょう。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。