空腹時間は体が生まれ変わる時間?
こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
突然ですが皆さんは一日に何回食事をしていますか?
この質問をすると、もちろん3食きちんと食べていると胸を張って答える方も多いと思います。
しかし、一日に3食とることが体にとって本当に一番いい状態なのでしょうか?
この質問になると大抵の方は口を閉ざしてしまします。
それは皆さんもずっとそうやって教えられてきたから、3食とるべきだと思い込んでいることに他ならないからです。話の流れからすでにお気づきの方もいると思いますが実は3食とることは体にとって良くないことなのです。
そこで何故3食取らない方がいいのか詳しくご紹介していきましょう。
糖分の取りすぎに要注意
人の脳は甘いものを食べるとドーパミンやエンドルフィンが出るようになっているので甘いものを食べると必然的に幸せを感じられるようになっています。そこで幸せを感じたいという欲求から糖分を過剰に摂取してしまうのです。特に現代の食事では糖分を摂取しやすく糖尿病予備軍の方は1000万人以上といわれています。
糖質というものは摂取すると血糖が乱高下するため眠くなってしまいます。昼食を食べた後午後から眠くなってしまうのは糖質が原因なのです。また、糖質は一度接種すると何度も繰り返し欲してしまう中毒性がありとても危険なのです。
食べ過ぎによる内臓の疲弊
糖質は何度も摂取したくなる中毒性があると前述したように、その中毒性から食べ過ぎを引き起こします。食事は大切なエネルギーを摂取する時間ですが、食事をとりエネルギーに変えることはとても体に負担がかかる作業なのです。胃腸や肝臓は私達が食べたものを、ゆっくり時間をかけて消化しエネルギーに変えてくれます。しかし、食事をした後間食をしたり1日3回も食事をとったりしていると内臓は休む暇なく働き続けることになります。皆さんも勉強や仕事を休みなく続ければ当然疲れてくるでしょう。食事を何度もしていると同じ事が皆さんの体の中で起きてしまうのです。
食べない時間をつくろう
そこでおすすめなのが空腹の時間を作り内臓をしっかりと休めてあげるということです。基本的に私たちの体は食事をしてから10時間経つと糖がなくなり脂肪が分解されていきます。そして16時間を超えると体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになっているのです。
オートファジーとは古くなったり壊れたりした細胞を新しく作り変える自己回復機能のことを指します。オートファジーは空腹のときに活発化するといわれており病気を遠ざけて老化の進行を食い止めることが出来るのです。他にも、空腹の時間を長くすることによって、体重や体脂肪の減少や、糖尿病、がん、心筋梗塞、狭心症、アルツハイマー、パーキンソン病など様々な病気の予防にも効果があることが明らかになっています。
まずは週1回から始めよう
週1回でも16時間何も食べない時間を作ることで効果があることがわかっています。どうしても口が寂しいのなら、ナッツや野菜ジュース、プロテイン、チーズ、ヨーグルトなどを摂取するように心がけましょう。食事量を減らせば、身体や胃腸がその食事量に慣れていきいつの間にか苦ではなくなります。
まずは1日2食から始めてみましょう。極端に減らすと筋肉量がへるので、昼ごはんや夕飯は何を食べてもいいというルールでやってみると始められやすくなります。体にいいことでも無理なく続けることが大切なのです。
記事を作成する際に参考にした書籍は、『「空腹」こそ最強のクスリ』です。
(参考:青木厚,『「空腹」こそ最強のクスリ』,株式会社アスコム,2019年2月)