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「口角炎の原因は?口内炎との違いも!」

こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。

口角(唇の左右両端の部分)が痛いってことありませんか?
口角は、顔の中でもとくに皮膚が薄い上に、おしゃべりしたり物を食べたりして刺激を受けやすい場所なので、荒れやすい性質をもっています。また、口を開けた際に皮膚が引っ張り引き延ばされるため、切れやすい場所でもあります。
ここに炎症が起こることを「口角炎」と言います。
今日はこの口角炎についてお話したいと思います。

唇の左右両端の部分が痛い場合は口角炎の可能性がある

口角炎の症状は?

口角炎では、唇の両端が痒い、カサカサする、赤くなって腫れる、ひび割れるといった症状がでます。
口内炎がお口の内側で起こるのに対して、唇の両端、つまり口の外側で起こるのが大きな違いですが、どちらも発話したり食事をしたりする際に刺激によって痛む、というのは共通した症状です。
別の場所なら、触らないように注意して薬を塗って治るのを待つこともできますが、しゃべらない、食事をしないというわけにはいきませんよね。
そのため、どうしても炎症を繰り返したりして治りにくい、というのも特徴のひとつです。

口角炎の原因

口角炎の原因と考えられるものは大きくわけて次の5つです。

  • カンジタ菌
  • 唾液の消化酵素
  • ビタミン不足
  • ストレス・疲労
  • 胃の不調

口の中には、常に色々な微生物がいて、お互いにバランスを保っています。
身体が健康なときは、このバランスが常に保たれているのですが、風邪をひいたり、睡眠不足が続いたり、疲れていたり、ストレスがたまったりしていると、免疫のバランスが崩れて抵抗力(免疫力)が弱くなります。
こうやって免疫のバランスが崩れると、唾液中のカンジダ菌や真菌が増え、口角にたまり、口角炎を引き起こしやすくなります。
特に口角炎では、口内炎と比較して、細菌よりも真菌への感染によって発症するケースが多いようです。

また、唾液の中の消化酵素は、デンプンを分解して消化を助ける役割がありますが、それが刺激になって口角炎の原因になることもあります。

さらに、免疫維持にはビタミンB1やビタミンB6が欠かせません。
ビタミンB群は神経伝達物質の合成に深くかかわっていて、うつ状態の改善・予防、認知症の予防、お子様の脳の発達と学習の効率アップなどに欠かせない栄養素です。
ジャンクフードばかり食べていると、ビタミンB1が欠乏してしまい、疲労やストレスの原因になるってご存知でしたか?
またビタミンB6は皮膚や粘膜の抵抗力をアップさせて免疫機能を正常に維持する効果があるので、こうしたビタミンが不足すると、免疫機能が落ちて、口角炎などの炎症を引き起こす原因にもなるのです。

そして免疫機能の低下は胃の不調も引き起こします。
すべてはつながっているわけですが、こうしたことが口角炎の主な原因になっています。

さて、それでは、辛い口角炎を予防するにはどうすればよいのでしょうか。

口角炎の予防

  • 唇や口角をなめない。
  • ワセリンやリップクリームで保湿する。
  • ストレスや疲労をためず、十分な睡眠をとる。
  • ビタミンB群を摂取する
  • 口周りを清潔な状態に保つ

要は原因となる生活習慣や食習慣を改善しましょう、ということですね。
先程も述べましたが、唾液に含まれる消化酵素は刺激があり、皮膚を乾燥させてしまいます。
唇や口角をなめるクセのある方で、口角炎になりやすいという方は、まずこのクセをなおすことから始めてみてください。

そして、乾燥を防ぐための保湿と、免疫機能を下げる要因となるストレスや睡眠不足に注意しつつ、さらに免疫維持のためにビタミンB群を積極的に取るようにしてみましょう。

ビタミンB群により免疫維持することが口角炎予防になる

ビタミンB2を多く含む食べ物:ヨーグルト、牛乳、卵、ほうれん草など。
ビタミンB6を多く含む食べ物:魚・牛肉・豚肉・レバー・豆類など。

また、原因となりうるカンジダ菌は口の中から侵入することもあるので、歯磨きやうがいをしっかり行って、口内を清潔な状態に保つことも大切です。
子供さんや肌が敏感な方の中には、歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤やミントなどの香料が刺激となり、口角炎と原因となっている方もいます。
思い当たる原因もないのに、口角炎を繰り返すという方は、歯磨き粉を変えてみたり、歯磨き粉が口のまわりに残らないようしっかり口をすすぐよう気をつけてみたりするとよいかもしれません。

口角炎の対処法

口角炎ができてしまって、なかなか治らない時は、まずはOTC医薬品(ドラッグストアなどで購入できる市販薬)を使った保湿治療がおすすめです。
「口角炎・口唇炎に」と書かれたお薬がありますので、ドラッグストアで探してみてください。

それでも症状の改善がみられない、炎症が1週間以上続く、といった場合は、歯科医院や歯科口腔外科の受診をおすすめします。

歯科医院では、そうした薬剤を含む軟膏を処方して口角炎の治療を行うこともできますので、口角炎がなかなか治らないという方は、お早めにご相談くださいね。

保湿治療しても治らない・炎症が1週間以上続く等の場合は歯科医院の受診がおすすめ

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