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JIADSの歯科衛生士コースを受講しました

こんにちは。歯科衛生士の野原です。
日中はまだまだ暑いですが、朝・晩はすずしいと感じる日が増えてきましたね。季節の変わり目なので体調をくずされませんようお元気でお過ごしください。

8月9日に行われた”JIADS歯科衛生士コース”のセミナーに参加し、講義と実技を通してさまざまなことについて学んできました。

最初に歯周病治療について講義を受けました。
歯周病とは歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気です。軽度の歯肉炎から重度の歯周炎まであり、自覚症状があまりないため、歯がグラグラする・歯茎から膿が出るといった自覚症状が出た時はかなり歯周病が進行していることが多いです。

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歯周病の進行の図(クリックすると拡大します)

歯科衛生士による歯周病治療は・・・
*歯科衛生士によるブラッシング指導
*歯石の除去
が主な治療です。
歯周病治療とは歯周病の原因を除去するためには欠かせない治療のことです。

当院では、はじめて来院された患者様(=初診の方)にはしっかりとお話しを聞いた上でお口の中の状態を確認しています。

初診の方のおおまかな流れとしては・・・
①初診カウンセリング・問診
(患者さんのお口の中について詳しく聞かせていただく)
②レントゲン・CT撮影(必要に応じて)
③虫歯の検査
④歯周病の検査
⑤お口の中の状態を記録・説明するための写真撮影
(必要に応じて)
となっております。
これらの検査にはどう意味があるのかご存知でしょうか?
今回は特に②レントゲン撮影、④歯周病の検査、⑤お口の中の状態の写真撮影(口腔内写真撮影)に関して、どういった意味があるのかを説明します。

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お口の中全体を撮影したレントゲン写真

なぜレントゲン写真を撮影するのか??
それは、お口の中の状態は見ただけでは判断できないからです。
*詰め物やかぶせ物のフィット(ぴったり合っているかどうか)
*むし歯の有無
*むし歯が存在する場合はむし歯の進行の程度の確認
*神経の位置
*歯の根の先の病気の有無
*歯茎の中に隠れている歯石の有無・付着状態
*歯を支えている骨の状態(骨の量)
*歯茎の中に埋もれている親知らずの状態
などさまざまな情報を得るためレントゲンを撮影するのです。
お口の中を見るだけではわからないのです。
レントゲンから様々な情報を得て、それを参考に治療計画を立てます。

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なぜ歯周病の検査をするのか??
歯茎の検査の結果から得られる情報は・・・
*歯周ポケットの存在部位、形態、深さ
*出血の有無
*歯茎の下の歯石の存在の有無
これらのことを、『目盛りのついた器具=プローブ(上の図参照)』を歯と歯茎の間に入れ調べます。
20~25gくらいの圧をかけて検査をし、出血があるとそこの部分の歯茎は炎症があるということが分かります。
炎症があって出血する=その部分に汚れ・磨き残しがある ということになります。

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お口の中を撮影するカメラと撮影した写真

なぜお口の中の状態の写真撮影(口腔内写真撮影)をするのか??
口腔内写真撮影の目的・・・
*治療計画を立案するため
*治療経過の記録
*歯・歯茎の色の記録
*治療結果の比較
などがあります。人間の記憶は曖昧で治療に関してはあてにならないことがあります。そのためしっかりと記録に残しておくことが重要です。
また、口腔内写真撮影を撮っていくことで、みなさんにわかりやすく説明するための資料としても使用しております。

レントゲン、歯周病の検査、お口の中の状態の写真撮影(口腔内写真撮影)について書いてきましたが、1つ1つの検査にはきちんとした意味があります。検査の重要性を少し理解して頂けましたでしょうか。
これらの検査が丁寧かつみなさまに少しでも不快感を与えないように、日々の練習を欠かさずに行っていきます。

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