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トラビネジャッド教授のMTAマスターセミナーを受講しました

8月27日にデンタルアーツアカデミーで行われたTorabinejad(トラビネジャッド)先生(Loma Linda大学 歯内療法学講座(主に歯を残す為の根管治療などを専門に行う講座)の教授)の『MTAマスターセミナー』を受講しました。

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講師のトラビネジャッド先生(右)と通訳の寺内先生(左)

トラビネジャッド先生は現代の根管治療に革新的な変化をもたらした「MTA」の開発者です。
今回のセミナーでは、様々な科学的根拠(エビデンス)を基にしたMTAの理想的な扱い方を教えてもらいました。

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各社が販売している様々なMTA

まず、『MTA』とはどんなものなのか?
MTA(Mineral Trioxide Aggregate)とは歯科用の水硬性セメント(粉末を水分とまぜて硬く固まるセメント)です。

最も生体親和性の高い(最も生体にとって害の少ない)充填材(詰め物・セメント)です。
粉末の成分としては
・二酸化ケイ素
・酸化カルシウム
・酸化アルミニウム
・酸化第二鉄
・酸化ビスマス(造影材として)
などが含まれています。
この粉末と水分が混ざり合うことで、硬く固まります。

MTAの実際の臨床現場(歯科治療)における使用法として、
・覆髄(ふくずい)=歯の神経を守るための処置
・アペキソゲネシス
・アペキシフィケーション
・パーフォレーションリペア
・根管充填
・逆根管充填
などがあります。それぞれについてMTAの本当に正しい使用方法を講義と実習を通して学びました。

MTAを治療において活用するとき最も重要なことは徹底的に感染源を除去することです。
これに関しては、ほぼ全ての歯科治療にも共通することです。特にむし歯を取り残した場合、ほとんどの場合またむし歯になり再治療が必要となります。

いくら、MTAのような生体親和性に優れた歯科材料を使用しようと最大限の効果を発揮させるためには感染の除去をすることが超重要なことです。
もちろん、優れた材料を使ったからといって全てが解決できるわけではなく、それを使うべき治療なのかどうなのかという診査・診断も非常に重要です。
また、MTAを使用するときに治療用顕微鏡(マイクロスコープ)を活用することでより精密な治療を行うことができます。
それらをいかす為の知識・技術・スキルが必要不可欠です。
治療用顕微鏡(マイクロスコープ)やMTAを使いこなすことで従来行われていた治療よりも良い治療結果を出せるようになります。

今回、MTAの開発者のトラビネジャッド先生にMTAの基礎的な知識から応用までを教えていただきました。
実際のMTAを使用しての実習を行いトラビネジャッド先生のチェックやアドバイスをたくさんいただきました。
また適切にわかりやすい通訳をしていただいた寺内吉継先生にも感謝をしています。
(英語が得意でない私の場合、わかっている人が通訳でないと講師の先生が何を伝えたいのかよくわかりませんので。)

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MTAの開発者のトラビネジャッド先生と

今後もデンタルアーツアカデミーで行われる有意義なセミナーを受講し、患者さんにさらに良い治療結果を出すために研鑽していきます。

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