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歯科衛生士が担う歯周基本治療の最前線 「SRPの要点と限界」

こんにちは。歯科衛生士の沖舘です。
梅雨に入り、紫陽花がきれいに咲く季節となりました。
最近、はっきりしない天気が続いていますね。梅雨入りしたばかりですが、こんな天気が続くと早く梅雨が明けて欲しいと願ってしまいます。

先日、東京医科歯科大学にて行われましたセミナーに歯科衛生士の野原と参加してきましたので報告します。
講師の先生は、東京医科歯科大学図書館情報メディア機構教育メディア開発部の教授をされている木下 淳博先生です。歯科衛生士が担う歯周治療についての、講義と実習を受講してきました。

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実習中の様子(歯科衛生士 野原)

私たち歯科衛生士が担う歯周治療とは、歯周病の原因となっている歯についているプラークや歯石を取り除き、それ以上歯ぐきや骨に炎症が広がらないように防いでいくことが目的です。その目的を達成するために、歯ぐきの検査をしたり、正しい歯磨きの仕方を説明したり、歯石(プラークが唾液や血液といっしょになり硬くなったもの)を取ることが挙げられます。

また、歯科医師が担う歯周治療としては、歯ぐきや骨を正常な状態に戻すことが目的です。
腫れが引かない歯ぐきを除去するもの、歯の周囲にあるポケットを除去するもの、歯を支えている骨を整形や移植するもの、歯を磨きやすいように歯ぐきや粘膜の形を変えるものなどの外科処置が挙げられます。

今回、私は歯磨きによるセルフケアの大切さを再確認することができました。セルフケアがきちんとできていなければ、いくら頑張って歯周治療をしてもまた再発してしまうからです。
セルフケアがきちんとできるようになるまで説明・指導していくことが歯科衛生士の大切な役割だと改めて感じました。

みなさんは普段、歯みがきや歯間ブラシ・フロスをしていて出血してくることありませんか?
また、今までそういった経験をされたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

出血の原因は磨き残しによるものがほとんどです。自分ではきちんとブラッシング(歯磨き)をしたつもりでも、実際正しくブラッシングが出来てないこともあります。

汚れがついたままだと、最初は歯ぐきに炎症が起こり、出血します。これは、歯ぐきからのサインです。ここで、見逃してそのままにしておくと歯周病が進行していきます。
進行するに従い、歯ぐきのポケットが深くなっていき、歯がぐらつき、歯の根が見えてきます。そのうちに口臭や出血が酷くなってき、ウミが出てくるようになります。そして、最悪の場合、歯が抜けてしまいます。

歯周病の進行を示した図(クリックすると拡大します)

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歯周病は、一本だけでなく多数の歯が一度にかかることがほとんどで、むし歯と違い、痛みなどの自覚症状がなく進行します。
歯周病が進行してしまう前に、歯ぐきからの出血をそのままにせずに歯ブラシで原因となっている汚れを落として欲しいのです。「磨いている」と「磨けている」とは意味が大きく変わります。
どんなに丁寧に磨いても、当たるべき位置に適切な力で歯ブラシが当たっていなければ、汚れは落ちません。人によって歯並びなどのお口の中の環境は異なるので、その人にあった磨き方をしなくてはいけません。
なので、私たち歯科衛生士がその人にあった正しい磨き方・オススメの歯ブラシや歯間ケア用品を伝え、セルフケアがきちんと出来るようになるまでお手伝いします。なかなか磨きにくい場所などは、私たちがお手入れの手助けをさせて頂くことが必要だと考えております。歯周病予防のためにも、定期的にお口のチェックをして、「磨けているところ」を増やしていきましょう。駿河デンタルオフィスでは、歯科衛生士の沖舘と野原で精いっぱいお手伝いさせていただきます。

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