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『最新根管治療を学ぶ』セミナーを受講しました

7月16日にデンタルアーツアカデミーで行われた寺内吉継先生(神奈川県大和市 開業)の『最新根管治療(アドバンス)を学ぶ 顕微鏡実習&米国式根管治療コース』を受講しました。

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寺内先生は、根管治療専門医として開業されている先生です。現在は自由診療(自費治療)での根管治療を専門に行っている先生です。

昨年の8月にデンタルアーツアカデミーで行われた寺内先生の『Retreatment アドバンス ハンズオン』セミナーを受講しました。
それを当院で実際の患者さんにそのセミナーで修得したことを実際に患者さんに提供していますが、より良い治療を提供していくため、さらなる治療結果の向上のため、約1年ぶりに改めて寺内先生の根管治療のセミナーを受講しました。

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セミナーの内容としては、根管治療の再治療いわゆる『再根管治療(≒感染根管治療)』についての講義と実習(ハンズオン)でした。
大まかな内容としては
・Retreatmentの診査・診断
・クラウン・ポストの除去
・ガッタパーチャの除去
・感染の除去
・レッジの除去
・パーフォレーションリペア
についてでした。

再根管治療(感染根管治療)に関する診査・診断の重要性を改めて再認識しました。しっかりと診断できなければ、良好な治療結果を出すことはできません。
技術的なことももちろん大切ですが、それ以上に正しく診断する方がもっと大事です。

もちろんしっかりとした治療をするためには、知識だけでなく、技術やそれをサポートしてくれる治療器具・道具も当然大切です。
そのために歯科用CT治療用顕微鏡(マイクロスコープ)は再治療になりにくい予後良好な根管治療を行うためにはなくてはならないものです。歯科用CTおよび治療用顕微鏡(マイクロスコープ)を使いこなすことで良い治療結果を出せるようになります。
根管治療において最も大事なことは如何に感染を除去するか、感染を拡げないようにするかということです。
そのためにもラバーダム等による防湿処置(唾液を根管内に入れないための配慮の処置)は根管治療においては必須です。

Retreatmentつまり再根管治療(≒感染根管治療)においては除去しなくてはならないものがたくさんあります。もともと入っているかぶせ物(クラウン)や金属の心棒(ポスト)、以前つめた根管充填材(ガッタパーチャ)、そして感染した部分を確実に除去し、感染源を徹底して取り除く必要があります。
感染を取り除き根管内がキレイになったらしっかりと根管充填をする必要があります。いわゆる難治性の根管治療ではMTAで根管内を詰めること(=根管充填)が第一選択となります。

そして根管治療後にはできるだけ精度の良い詰め物・かぶせものを入れ再感染を予防する必要があります。

また、Retreatmentつまり再根管治療(≒感染根管治療)が必要な歯の中に穴があいている場合=パーフォレーションがある場合は、その穴をふさぐ必要があります。ただ単に穴をふさげばよいわけではなく、感染源を除去したうえでふさぐ必要があります。 パーフォレーション(歯にあいた穴)を修復する(穴をふさぐ処置の)ことを『パーフォレーションリペア』といいます。最も『パーフォレーションリペア』に適した歯科材料が『MTA』です。

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各社が販売している様々なMTA

非常に優れた歯科材料ですが、残念ながら根管治療の用途では保険適用されていませんので、保険診療で使用することはできません。  今後も、治療に関する最新の情報をアップデートし、患者さんの歯をしっかりと残す治療をベースに診療をしていこうと改めて思いました。

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(実習中の写真)

なお、当院での根管治療について知りたい方はこちらへ。 CBCT(歯科用CT)について知りたい方はこちらへ。 治療用顕微鏡(マイクロスコープ)について知りたい方はこちらへ。

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