人類とビタミンCの不思議な関係

こんにちは、静岡市の歯科医院『駿河デンタルオフィス』です。
私たち人間にとって「ビタミンC」は欠かせない栄養素です。
摂らなければ命に関わるほど重要で、今でも健康や美容の話題でよく登場しますよね。
ところが面白いことに、ビタミンC以外のビタミン――たとえばビタミンA、B群、D、Eなどは比較的摂りやすいのです。青魚を食べればほとんどカバーでき、ビタミンDはきのこから、ビタミンCなら海藻からも摂ることができます。
では、キャベツやレタス、キウイやバナナといった果物がなかった縄文時代の人々は、どうやってビタミンCを確保していたのでしょうか?
答えは「海苔」、そして柿や大根の葉などでした。
なぜ人間はビタミンCを自分で作れないのか?
実はこれは「進化の産物」です。
人間を含む霊長類(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、日本猿など)は、かつて森で木の実や果物を常に食べて暮らしていました。今から約6000万年前、ビタミンCを合成するための GULO遺伝子に突然変異が起き、壊れてしまいました。
しかし、日常的に果物からビタミンCを摂れていたため、生き残るのに問題はなく、逆に果物を食べられない霊長類は淘汰され、現代まで残らなかったといわれています。
その結果、今もゴリラはあんなに大きな体なのに果物中心の食生活をし、チンパンジーも時々肉を食べるとはいえ、主食は果実や木の実です。
人間もその仲間として「自分でビタミンCを作れない体質」のまま進化してきました。
犬や猫はどうなの?
ここで面白い比較ができます。
犬や猫は自分でビタミンCを合成できるので、むしろ過剰に与えると尿管結石のリスクがあります。つまり人間とは真逆なんです。
さらに糖代謝にも違いがあります。
猫:完全な肉食動物。炭水化物を分解する「アミラーゼ」を持っていません。そのため猫にご飯やパンはNGです。腸内で腐敗してしまい、体調を崩します。
犬:人間と暮らす中で進化し、「Amy2遺伝子」というアミラーゼを持つようになりました。ご飯やパンなどの炭水化物をある程度消化できます。オオカミから犬への進化の過程で「人間の残飯を食べられる個体」が生き残ったのです。
ちなみに、海外の猫は魚を食べないのに、日本の猫は魚好き。これは漁村文化の中で魚と一緒に海藻も食べていたことが関係していて、日本の猫や人間は「海藻を分解できる腸内細菌」を持っているからだと考えられています。
まとめ
・人間は進化の過程でビタミンCを作る遺伝子を失った。
・その代わり、果物や木の実から常にビタミンCを摂っていたので問題なかった。
・犬や猫は自分で合成できるため、人間と逆に「与えすぎ注意」。
・犬は人間と共生するうちに炭水化物を分解できるようになり、猫は今も肉食のまま。
つまり、私たちが毎日ビタミンCを意識して摂らなければならないのは、数千万年前の進化の「名残り」です。
駿河デンタルオフィスは、患者様お一人お一人の歯、ひいては全身の健康と真剣に向き合っています。歯についてお困りごとがある方は、ぜひ駿河デンタルオフィスにご来院ください。


