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PEC アドバンスコースを受講しました 2日目

こんにちは。歯科衛生士の岩﨑です。
前回のブログに引続き、昨年12月に2週連続にわたり大阪にて受講したPEC(Postgraduate Education Course)のアドバンスコースの報告をします。

今回は口臭について書きたいと思います。

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口臭というと、気にされている方も多いかと思います。私たちの身の回りを見渡してみても、臭いの原因に細菌が関わっていることが多いのはご存知でしょうか?

例えば、生ゴミの臭いは生ゴミを原料に細菌が生み出したものです。夏場に汗をかき汗臭くなるのも細菌が関係しています。
本来汗は無臭なのですが、皮膚の表面に棲み着いている細菌が汗を原料にして臭(ガス)を作り出しています。その証拠として、お風呂上がりに汗をかいても汗臭くありませんが、時間が経つとすこし汗臭くなってきます。
これは、お風呂上がりには細菌自体が少なくなっていて汗を臭くするレベルにまで達しないが、時間が経って細菌が増殖することで汗臭くなるレベルにまで細菌が増殖し、臭がするレベルまで達するためです。

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口臭も、基本的には細菌が生み出しているガスが原因とされています。
ニンニクや玉ねぎや納豆など、飲食物そのものに臭いの原因が内在しているものもあります。
また、胃腸などの内臓や糖尿病などの病気が原因していることも数%と言われていますが挙げられています。
口臭の主な原因は、やはり口腔内の細菌が関係しています。

では、細菌は何を材料にして口臭を生み出しているのでしょうか。
細菌は、唾液・血液・古くなった細胞或いは食べカスに含まれるタンパク質(システインやメチオニンを含んだもの)などを分解して、臭いの元である硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds: VSC)を産生することにより、口臭が生じます。

普段は唾液の抗菌作用によって、口臭もおさえられていますが、実は誰にでも口の臭いはあります。

しかし起床時、空腹時や緊張時には唾液の分泌量が減るため、細菌が増殖し、VSCの産生が活発になるため、いつもより口臭が強く感じられるのです。

特にVSCは舌の上で最も多く作られます。これは、舌の表面に食べカス、古くなった細胞などが付着した白い苔のような汚れである”舌苔”を細菌が分解してVSCを作り出すためです。
生理的な口臭は、病気が原因ではないため、いつもの生活にプラスαするだけで、お口の中のスッキリ度があがります。
プラスαとして、以下の2つが効果的です。
・唾液を出して口臭を予防する
(よく噛むことや唾液腺のマッサージ)
・舌磨きで口臭を予防する
(1日の舌みがきの回数は、起床時の1回で結構です。それ以上行うと、舌の粘膜を傷つけるおそれがあります)

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それから、病的口臭としての主な原因疾患としては歯周病と大きな虫歯が挙げられます。
歯周病の原因菌の多くが、歯周ポケットに潜んで、唾液、血液あるいは食べカスに含まれるタンパク質などを分解して口臭の原因を発生します。
歯周病が進行していればいるほど、細菌数は多いので口臭も強くなりがちです。
また、むし歯が進行して歯にポッカリ開いてしまった大穴に食べカスは詰まりやすくなり、このような部分は歯磨きをしてもなかなかうまく磨くことができないため、口腔内の細菌が発酵して口臭を放ちます。

口臭予防はご自身でできることもありますが、歯科医院で定期的に健診を受けて歯周病やむし歯の予防をすることも口臭予防につながります。
3ヶ月に一度の定期健診をおすすめします。

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