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5-D Japan ファンダメンタルコース -修復・歯内治療−

勤務医の森川です。
今回は4月から参加している5-D Japanファンダメンタルコースについてお話をさせて頂きたいと思います。
前回は歯周病についてでした(前回の内容を見たい方はこちらへどうぞ)。
前回は静岡市の歯医者の先生は誰もいませんでしたが、今回は静岡市、そして浜松市の先生も参加されていました。今回は修復治療と補綴(ほてつ)治療について学んできました。
担当は5-D Japanのファウンダーで、大阪で南歯科医院を開業されている南 昌宏先生でした。

修復治療というのは虫歯や虫歯を削ることで失われた歯質を詰め物により形態や機能を回復させる治療のことを言います。
詰め物にも様々な種類があります。
例えば、虫歯が小さい場合は虫歯の部分を除去して、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)の詰めものをすることで直接修復が可能です。
虫歯の範囲が大きい場合は虫歯を除去して、形を整えた上で型取りを行い、そこから歯型の模型を作り、模型上でセラミックや金属の詰め物を作成します。このように型取りをして、模型上で詰め物を作る方法を間接修復といいます。

補綴(ほてつ)治療とは、修復治療(詰め物)では対応できないような、さらに虫歯の範囲が大きい場合や神経の処置を行った歯に対して被せ物を入れるによって形態や機能、そして見た目(審美性)を改善する治療です。

修復・補綴(ほてつ)治療のゴールは上記のように形態、機能、審美性の回復だけではなく、さらに『精度が高く適合の良い詰め物・被せ物をいれること』と『残っている歯の保護』もゴールとなります。

一度虫歯になった歯は残念ながら再び虫歯になるリスクが高く、下の図の様に徐々に虫歯の範囲が大きくなります。
プラスチックの詰め物から➡金属の詰め物➡金属の被せ物といったように治療内容や範囲が大きくなる傾向があります。
保険の銀歯の被せ物では平均7.1年で再治療が必要となるというデータもあります。

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しかし適合が良い、つまり詰め物・被せ物と歯が出来るだけぴったりと合った精密なものを入れることにより再び虫歯になる可能性を低くすることができます。

また、被せ物と歯の境界は歯茎の近く、前歯では歯茎の内側に位置することが多いのですが、適合が悪い被せ物が入ると被せ物の周りの歯茎に炎症を起こす原因となります。

つまり、被せ物の治療には虫歯になりにくい、周りの歯茎に悪影響を加えないような配慮が必要となります。
具体的には、
・虫歯を徹底的に除去すること
・歯茎の炎症を改善すること(歯周病の治療を行う)
・適切な形態に削ること(支台歯形成)
・最終的な被せ物に近い(最終的なかぶせものを想定した)
仮歯をいれること
・精度の良い型取り(印象採得)を行うこと
・確実な接着操作を行うこと

などが挙げられ、今回は特に虫歯になった歯を適切な形に歯を削ること(支台歯形成)について講義と実習を通して学んできました。

一度虫歯になってしまった歯が再び虫歯にならないようにする為には1本の歯でも必要となる治療の過程は多くあります。
一日でも長くその歯を使って頂くためには不可欠な治療となりますのでご理解を頂ければと思います。

今後も治療に関する情報をアップデートし、良質な歯科医療を提供できるよう継続した努力を続けていきます。

当院の修復・補綴(ほてつ)治療について知りたい方はこちらへどうぞ。

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