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Jokanスクール  第9回

新年あけましてあめでとうございます。
歯科衛生士の沖舘です。

みなさん、お正月休みはゆっくり過ごすことはできましたか?私は、トレーニングもしてお休みも満喫することができていいお休みとなりました。
また、新たな年が始まりましたね。
今年も自分のステップアップの為に、患者様の為に、トレーニングや勉強を日々積み重ねていきたいと思います。

昨年末になりますが東京にてJokanスクールの第9回目を受講してきました。今回のスクールは、マネキントレーニングを中心としたものでした。また、新たにトレーニング部位も増え難易度もどんどん上がっていきます。自分のものにするため、お正月休みはこのトレーニングに時間を使っていました。

私は、猫背になってしまいがちなのでそこも注意しながらトレーニングしています。これはすぐに直せないので、日々の生活でも意識して過ごすようにしています。

さて、今回は歯科衛生士の教育に必要だった教科書について書きたいと思います。
歯科衛生士の養成がはじまったころは、歯科衛生士というものは影も形もなかったこともあり、どのように養成していいのかわからない状態だったようです。
全国から養成する生徒を集めても、60~70人程度で専用の教科書をつくれる状況ではなかったのです。
そのため、歯科学生用のものを使って、はじめの頃は教育していたそうです。そんな中、医歯薬出版株式会社に依頼して”歯科実技叢書”という形でシリーズとしてつくることになりました。

1957年(昭和32年) 口腔衛生実技、歯科エックス線技術
薬理、口腔解剖、歯型彫刻、の5つの本が刊行
1957年(昭和33年) 衛生統計、衛生
1962年(昭和37年) 歯科診療補助
1964年(昭和39年) 衛生行政と社会福祉
1965年(昭和40年) 細菌、栄養、病理
刊行するのにかなり困難をきわめた為、8年かかってシリーズが完結しました。

今までなかった、手技にふれた教科書がはじめて”口腔衛生実技”として刊行されました。この本は、歯石除去だけでなくシャープニングや歯面研磨などについてもその訓練法が書かれていて、歯科医学教育の面を含めても初めてのものでした。

“口腔衛生実技”の考え方はのちに、全国歯科衛生士教育協会の監修した”歯科衛生士教本”のなかの歯科予防処置(1975年=
昭和50年)に引き継がれ、その後”予防的歯石除去法”(1983年=昭和58年)にも受け継がれています。

私が学生の時に使っていた教本は、ここからはじまっていたのだと知ることができました。『どんな大河でも、沿線をたどっていけば一滴の水からはじまっている』と、上間先生が以前お話していたことを思い出しました。苦労し時間をかけてつくった本が、今の教本の根っこの部分なのだと思うと、クローゼットの奥にある本でも大切にしなければと思ってしまいます。

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