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JOKANスクール第8回を受講しました

こんにちは。歯科衛生士の沖舘です。
本年もいよいよ押し詰まってまいりましたが、みなさんは今年やり残したことはありませんか?私は今年の目標をいくつかたてましたが、日々追われた1年を過ごしてきたため目標を達成できなかった事がいくつかありました。
なので、来年は今年達成できなかったことも目標に入れて、より充実した1年を過ごしたいと思っています。

先月、東京にて行われました第8回JOKANスクールを受講してきました。今回のスクールからは今までに比べてスピードがアップし、マネキントレーニングの練習ブロックが更に数多く増えました。

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マネキントレーニング用のマネキン

今までよりも難しくなり、日々のトレーニングはゆっくりと確実にスケーラーを使えるように練習を積み重ねています。
また、シャープニング(スケーラーを研ぐこと)は毎日行うようになり、「刃をつくる」ということが日常の治療時のスケーラーを使う度に理解できるようになりました。

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歯石を除去する時のスケーラー

刃物を扱っているという自覚を常に持ち、これからも患者さんと向き合っていきたいと思います。

今回も前回に引き続き、歯科衛生士の歴史を振り返ってみたいと思います。今回は、私が毎日行っているマネキントレーニングがいつから始まったのか書いていきたいと思います。

先ほども書きましたが、歯石を除去するときに使うスケーラーは刃物です。そんな刃物を持って練習もせず、いきなり患者さんのお口の中で施術はできません。歯石を除去する基本的な練習が、マネキントレーニングです。直接見ることのできない歯石を手探りでとるということは難しく、模型上での練習はとても大切になります。

私も歯科衛生士学校で訓練し、そして今はステップアップの為に練習しています。模型を使ったマネキントレーニングは今では当たり前ですが、歯科衛生士教育の始まった1950年(昭和25年)頃には無かったそうです。当時の日本では一般的に、熟練した手技というようなものは訓練によって習得できるようなものではなく、見よう見まねによってでしか自得できないと考えられていたことにも原因があるようです。

1935年(昭和10年)に東京高等歯科医学校(現在の東京医科歯科大学 歯学部)の歯科医学教育のなかにマネキントレーニングが持ち込まれた。この学校ではこれをベースに手技の熟練が図られました。

しかし、せっかく導入されたマネキントレーニングは他の歯科医学校では全く使われていませんでした。
そんなことだったので、1949年(昭和24年)に始まった歯科衛生士教育にはまだマネキントレーニングはまだ応用されていませんでした。日本では当初、とにかく保健所歯科にまず人手を送り込むことに重点がおかれ、歯科衛生士の手技の訓練の体系を整えるというゆとりがなかったということもあるようです。

1954年(昭和29年)に、歯科衛生士学校の当時の講師が東京医科歯科大学の歯学部のマネキントレーニングをみて、歯科衛生士教育にも取り入れようと思いつき、手探りで取り入れていくことになりました。
そこから、東京医科歯科大学や日本女子衛生短期大学などには早くから設備されて、実習に応用されるようになりました。これがきっかけで、歯科医学教育のなかにも浸透するようになっていったようです。

1955年(昭和30年)頃から、やっと日本の歯科大学でマネキンを用いた実習が定着するようになりました。
初めてマネキントレーニングが導入されてから定着するまで、およそ20年もかかっていたんですね。今では当たり前に使っているものですが、歴史をたどっていくとちょっとしたきかっけが始まりだったりしておもしろいなと思いました。

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