歯科衛生士向けの年間コースを受講しました
こんにちは。歯科衛生士の沖舘です。
ゴールデンウィークが終わってしまいましたね。
お休みは楽しみましたか?
私は、友達の誕生日をお祝いしたり映画を見に行ったりと過ごしていました。お休みはあっという間ですね。
さて、今回私はJokanスクールの研修を受けてきました。
Jokanスクールは広島を拠点としているのですが、昨年から東京でも受講できるようになりました。前回は広島で行われたのですが、今回から毎月東京へ通います。
今回の研修では、器具の正しい管理方法やスケーラー(歯石を取る際に使う器具)の基礎構造・正しい持ち方などを勉強してきました。その中で、今回はスケーラー(歯石を取る際に使う器具)についてお話ししたいと思います。普段、私がどんな器具を使ってみなさんのお口の中を綺麗にしているのかしっかり見ることがあまりないと思うので紹介します。私が主に使用しているスケーラーは2種類あります。1つは超音波スケーラー(下の図の左の機械)と言われるものです。この超音波スケーラーは、水を出しながら超音波の振動によって歯石を破壊し除去しています。主に、歯肉縁上歯石(歯茎よりも出ている部分で、目に見える歯石)を除去します。この機械は先生たちが、根っこの治療を行う際にも先端のチップ(下の図の右側の器具)を付け変えて使用しています。
右:超音波スケーラー P-MAX(サテレック社)
左:超音波スケーラー用チップ各種もう1つが、グレーシーキュレット(下の図参照)と呼ばれるスケーラーです。この、グレーシーキュレットは、主に歯肉縁下歯石(歯ぐきの中にある歯石)を除去する際に使用します。歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯ぐきの境界にある溝)が深くなり、超音波スケーラーのチップが奥深くまで入りません。その為、このグレーシーキュレットを使って歯周ポケットの奥底にある歯石を手に伝わる触感をたよりに除去していきます。先端が刃になっている(下の図の左を参照)ので、歯ぐきを傷つけないように器具を操作していきます。このグレーシーキュレットは、奥歯や前歯それぞれの部分に合わせて、屈曲した造りになっているのでその部分に合ったものを選び使用してきます。包丁をイメージしていただくと、分かりやすいと思います。包丁には、出刃包丁や刺身包丁など用途に合わせていろいろな種類があります。プロの料理人さんたちは、それを上手く使い分けて料理をしていますよね。私たち歯科衛生士も、この細かな刃がついているグレーシーキュレットを使い分けて1本1本の歯についている歯石をとっています。実は、とても細かなことをしているんですよ。グレーシーキュレットをもっと使いこなし、更に痛くなく治療ができるよう、技術を磨いてがんばっていきます。
左:超音波スケーラー用チップ各種もう1つが、グレーシーキュレット(下の図参照)と呼ばれるスケーラーです。この、グレーシーキュレットは、主に歯肉縁下歯石(歯ぐきの中にある歯石)を除去する際に使用します。歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯ぐきの境界にある溝)が深くなり、超音波スケーラーのチップが奥深くまで入りません。その為、このグレーシーキュレットを使って歯周ポケットの奥底にある歯石を手に伝わる触感をたよりに除去していきます。先端が刃になっている(下の図の左を参照)ので、歯ぐきを傷つけないように器具を操作していきます。このグレーシーキュレットは、奥歯や前歯それぞれの部分に合わせて、屈曲した造りになっているのでその部分に合ったものを選び使用してきます。包丁をイメージしていただくと、分かりやすいと思います。包丁には、出刃包丁や刺身包丁など用途に合わせていろいろな種類があります。プロの料理人さんたちは、それを上手く使い分けて料理をしていますよね。私たち歯科衛生士も、この細かな刃がついているグレーシーキュレットを使い分けて1本1本の歯についている歯石をとっています。実は、とても細かなことをしているんですよ。グレーシーキュレットをもっと使いこなし、更に痛くなく治療ができるよう、技術を磨いてがんばっていきます。
右:グレーシーキュレットの先端の刀部のアップ
中:グレーシーキュレットの先端部
左:実際にグレーシーキュレットをもったところ
中:グレーシーキュレットの先端部
左:実際にグレーシーキュレットをもったところ