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マイクロエンド実習コースを受講しました

2016/11/17

勤務医の森川です。今回は9月18、19日に参加したマイクロエンド実習コースについてお話しさせて頂きます。
講師の先生は東京の四谷で根管治療専門の医院を開業されている澤田 則宏先生でした。(澤田先生について詳しく知りたい方はこちらへ)

当院にはカール・ツァイス社のマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)が開業時よりもともと1台導入されていました。
今年の春にまたカール・ツァイス社のマイクロスコープを1台増設し2台となり、院長と私森川それぞれ専用のマイクロスコープを使用できる環境が整いました。
そのため今年はマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った治療をメインとして講演や実習を受けてきました。
今回受講したマイクロエンドとはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用した根管治療(根の治療)のことを言います。

今回の実習は以下のテーマで講義と実習が行われました。
・マイクロスコープについて
マイクロスコープの特徴と使用方法
マイクロスコープを使用することの有用性

・破折器具除去
根の中(根管)に折れこんでしまった根管治療器具の除去

・根管拡大・形成、根管洗浄、根管充填
ニッケル・チタン製の器具での治療
超音波を利用する器具を使った治療
根の中をきれいにする薬剤での洗浄
根管を最終的に封鎖する治療

・レントゲンの読み方
2方向から撮影したレントゲンから
根管の方向、本数、状態などの読み取り

今回の実習の一番初めに澤田先生はこんなお話をされました。
『ある歯科医院で根管治療を何ヶ月も受けている患者さんがいました。しかしいっこうに患者さんの痛みは良くなりません。困った患者さんはあなたの歯科医院に来院されました。あなたは何が原因だと思いますか。』

何ヶ月もの間、何回も根管治療を受けても症状が改善されないという話は実際に少なくはありません。
そして治療をしても症状が改善しないので抜歯を提案されたという話も聞くことがあります。
批判になるかもしれませんが私の在籍していた大学病院でも1年も同じ歯の根管治療を行っていた歯科医師もいました。

果たして根管治療の回数と治療結果に関係はあるのでしょうか?多く治療を受ければ症状は良くなるのでしょうか?

答えは回数を多く治療したからといって必ず根の中の状態が改善するとは言えません。

文献によると一回で根管治療を終えた場合と複数回に分けて根管治療を行った場合の結果では差が認められなかったという報告があります。
では何故何回も治療をしても症状が改善されなかったのかというと治療中に根管内の細菌を適切に除去・減少することができていなかった可能性が高いと言えます。

適切に根管内の細菌を除去・減少するためには遵守しなければならないことがあります。
具体的に挙げていくと、先ず虫歯をきちんと取り除くことです。虫歯になっているところは菌によって汚染されているところなので根管治療に先立って除去しなくてはなりません。

そして第2に根管治療中にお口の中や唾液中に含まれる細菌が根管内に新たに侵入しないよう防湿処置(ラバーダム=ゴムのシートを介して根管治療を行う歯を隔離する方法)を行うことや滅菌された器具を使用するという配慮です。

そして最後に根管内に既に侵入している細菌を除去・減少するために器具を使って機械的に根管内をきれいにすること。
薬剤を使用して化学的にきれいにしていくことが重要になってきます。

したがって何回根管治療を行っても上記のことに注意していなければ状況の改善は期待できないのです。

昨年、今年と様々な先生の根管治療に関する講演会や実習に参加してきました。
テクニック的な事や細かなところではそれぞれ違う意見がありますが、どの先生も共通して根管治療において「細菌の除去・減少が重要である」とお話されます。

澤田先生も実習の初めに問題を提示されたように根管治療は細菌の除去・減少を目的とした治療である事を念頭に置き今後も取り組んでいきたいと思います。

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写真は実習中の風景です。今回参加者は12名でしたが1人1台のマイクロスコープを使用できたのとても充実した実習となりました。
実習中だけではなく懇親会でも参加者の質問に1つ1つ丁寧に答えて頂きとても勉強になりました。そして改めて根管治療の重要性を確認し、根管治療について学ぶ楽しみを感じることができました。

基本的にマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った治療は自由診療で行っております。
ただし、大臼歯で4根管あるいは樋状根(といじょうこん)の場合でCT撮影のデータがある場合は保険診療でも使うことができますが、保険診療でマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を積極的に使った治療は行っておりません。

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