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PEC ベーシックコース (2日目)を受講しました

2016/11/17

こんにちは。歯科衛生士の岩﨑です。
先週に引き続き、大阪にてPEC(Postgraduate Education Course)のベーシックオープンコースを受講してきました。

2日目は、
・歯周病菌
・スケーリング・ルートプレーニング(歯石をとること)
・歯肉退縮(歯ぐきが下がること)
・根面カリエス(歯の根っこにできるむし歯のこと)
これらについての講義がありました。

前回、細菌がマンションをつくり生活していると書きました。今回は、そのマンションに住む高層階の細菌(レッドコンプレックス)について書きたいと思います。

periopiramiddo
細菌ピラミッド(≒細菌がマンションを作り生活している様子)
(クリックすると拡大します)
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(クリックすると拡大します)

レッドコンプレックスとは、歯周病の原因菌の中でも特に病原性が高い3つの菌
・P.g菌(Prophyromonas gingivalis)
・T.d菌(Treponema denticola)
・T.f菌(Tannerella forsythia)
のことをさします。

P.g菌(Prophyromonas gingivalis)は宿主からの感染防御(自分の体を守ろうとすること)を逃れて身を守ることができ、高い病原性を持つ非運動性の菌です。

T.d菌(Treponema denticola)は、マクロファージの作用(白血球の一種で体内の清掃屋の役割などしている)を邪魔したりコラーゲンなどを分解してしまう、運動性の菌です。

T.f菌(Tannerella forsythia)はタンパク質分解酵素を持っていて、病原性の強い非運動性の菌です。
中階層のF.n菌(Fusobacterium nucleatum)と仲が良く、一緒にいると増殖が速いそうです。

歯周病菌は酸素を嫌う為、歯周ポケット内でしか生活ができません。そのため、レッドコンプレックスと言われる病原性の高い菌はポケットの奥深くに生息しています。

歯周病菌は、歯周ポケット内の上皮が炎症により破れて、あふれ出てきた赤血球のヘモグロビンを食べて増殖していきます。歯周ポケット内の上皮は傷口ですから、細胞は早く傷口をふさごうとします。
しかし、歯周病菌にとってそれは栄養を摂ることができなくなるので傷口を閉じさせないように賢い方法を身につけています。

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(クリックすると拡大します)

P.g.菌(Prophyromonas gingivalis)とT.d.菌(Treponema denticola)菌は、歯周ポケット内の細胞へ侵入することができます。細胞の中へ侵入し、細胞が活動できないように細胞の足を分解してしまいます。
そのため、傷口はふさがらずに赤血球のヘモグロビンを栄養に歯周病菌は活動し続けます。ですから、歯周病菌のいるポケットでは自然に治癒することはできません。

歯周病を治すためには歯科医院でのスケーリング・ルートプレーニング(歯石をとること)が必要となります。スケーリング・ルートプレーニング(歯石をとること)により、歯周ポケット内の細菌を減らすことで、歯ぐきの出血を改善する事ができます。

しかし、口腔内(お口の中)から細菌をゼロにすることはできません。また汚れがたまり歯周ポケット内の上皮が炎症を起こせば活動を再開します。そうならないよう、定期的な健診が必要となります。

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細菌の立場からみていくことで、こまかいですが歯周病について奥深く学ぶことができました。まだまだ、口腔内の細菌については研究が進められている途中で分かっていないことの方が多いようです。

これから先研究が進み、歯周病治療に役立つものが発見されることを願いつつ、今自分にできること(スケーリング・ルートプレーニング)を極めていきたいとも思いました。

また、12月にPEC(Postgraduate Education Course)のアドバンスコースを受講するので歯周病についてさらに深い勉強ができることを今から楽しみにしています。

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