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PEC ベーシックコースを受講しました

2016/11/17

こんにちは。歯科衛生士の岩﨑です。
めっきり涼しくなり、日ごとに秋が深まっていく日々が続いています。急な気温の変化に体調など崩されませんよう、みなさまお気を付けくださいね。

研修会に参加してきましたので報告させていただきます。
歯周病治療で有名な山本 浩正先生(大阪府開業)が主催するPEC(Postgraduate Education Course)のベーシックオープンコースを今回は受講しました。
このコースは2日間にわたり歯周病を基礎から学ぶコースです。

まず1日目は、歯ぐきを解剖学・組織学的に学ぶところから始まりました。
・歯周組織検査(歯周病の進行具合を調べる検査)の意義
・歯周ポケットが深いとなぜ良くないのか
・歯茎からの出血の有無でわかること
・細菌バイオフィルム(歯の表面に付着する細菌の塊)
などについて学び、内容の濃い一日となりました。

その中でも今回は、細菌バイオフィルムについて書かせていただきます。
私たち、歯科衛生士・歯科医師は常にお口の中の細菌と闘っています。歯科の二大疾患と言われる、むし歯・歯周病は細菌感染によるものです。
細菌感染によって歯周病が進行していくには、歯周ポケット内の細菌が深く関係しています。

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歯周病の進行(クリックすると拡大します)

歯周ポケットの中には百種類以上もの細菌がうごめいています。細菌バイオフィルムとは、歯周ポケット内のいろんな細菌が集まり、まるでマンションをつくってそこで集団生活をしているようなものなのです。

そのマンションは、歯の根面(根っこの部分)や歯石(磨き残しが硬くなったもの)を足場にして建てられます。
外からの攻撃(抗菌薬など)に対しては、抵抗力が高い作りになっています。そこに住む細菌は、歯肉溝浸出液(歯周ポケット内から湧き出てくる液体)に混ざって流れてくる栄養を取りこんだり、いらなくなった老廃物を廃棄して生活しています。

マンションに住む細菌たちは、それぞれ高層階・中層階・低層階と棲む場所が決まっているそうです。
・低層階には病原性の低い歯周病菌や常在菌が棲み
・中層階には常在菌と病原菌の間を取り持つ仲介菌などが棲み
・高層階には歯周病原因菌(レッドコンプレックス)が棲んでいるそうです。
眺めのいい高層階を好む人もいれば価格や日当たりで選ぶ人もいる人間と同じで、細菌にもそのような傾向があるとは驚きでした。

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プラーク(=バイオフィルム)細菌ピラミッド
(クリックすると拡大します)

また、マンション内では細菌同士が連絡を取り合う
Quorum Sensing(クオラムセンシング)というメカニズムもあるようです。
Autoinducer(オートインデューサー)という物質で、自分たちの細菌の生活情報を流していて、常に情報交換をしているのです。それによって、常にマンションの恒常性が保たれるようにしています。

以前、Quorum Sensing(クオラムセンシング)については勤務医の森川がブログにて書いていますのでよろしかったらそちらもどうぞ。

常に細菌と闘っている者として、細菌について深く知ることはとても大切だと思いました。
知れば知るほど、奥が深くおもしろく感じます。次回の2日目は、歯周病菌について書きたいと思います。

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