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5-D japan ファンダメンタルコース ペリオ・インプラント第4回

2016/11/08

勤務医の森川です。10/18,19に行われた5-D Japanファンダメンタルコース(ペリオ・インプラント)の第4回目と第3回目の続きをお話させて頂きたいと思います。

これまで歯周外科治療について主に書かせて頂きましたが、今回はインプラント治療についても学んできました。

インプラント治療について最近ではテレビや雑誌などで取り上げられる機会も増えてきているのでご存知の方も多くいらっしゃると思います。
メディアに取り上げられている内容としては残念ながらトラブルになったケースが殆どであるため、ネガティブなイメージを持たれている方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回はインプラント治療とは一体どういうものなのか知って頂く機会になればと思います。

ンプラント治療とは歯が失われたところ、或いは抜歯となるところの顎の骨に歯の根の代わりとなる人工物(当院ではチタン製のものを使用しております。これをインプラントと呼んでいます)を入れ、それを支えにして被せ物を装着し、再び咬む機能を回復させる治療のことを言います。

インプラントの概念は古くからありましたが、チタンが骨と結合すること(osseointegration:オッセオインテグレーション)が発見された1952年から研究・開発が重ねられ、現在使用されているインプラントに近いものが世界的に広く普及したのは1980年代からと言われています。
30年以上経過した現在では更なる研究・開発により様々な方法やコンセプトに基づく治療が確立されてきています。

以下にインプラント治療の実際の治療の流れを説明します。
(1) 診査・診断
当院でのインプラント治療では、まずインプラントを行う予定の骨の状態をCT撮影を行い精査するところから始めていきます。なぜならインプラントは骨と結合することにより安定するため、骨がどれ位あるのか三次元的に把握する必要があるからです。
さらに上顎には上顎洞と呼ばれる骨の中の空洞部分、また下顎には下歯槽神経、オトガイ神経といったインプラント治療を行う際に注意が必要となる神経が存在します。
従来のレントゲン撮影だけでは二次元の情報しか得られないためそうした重要な神経の走行や上顎洞の形態を具体的に把握することは難しいのですが、CT撮影をすることによりインプラントと上顎洞や神経との位置関係を把握しやすくなるため安全にインプラントを入れるための助けになります。

さらに骨の状態や注意すべき顎の中の構造物を確認した後、どこの場所にインプラントを入れるかを決めていきます。最終的にインプラントの上に被せものを装着するため、将来どのような形態の被せ物を入れていくのかも考慮し、そこから逆算するようにしてインプラントを入れる位置を考えていきます。
インプラントを入れたい位置に骨が充分にある部位に入れられれば良いのですが、骨が不足する場合は骨を造る・増やす治療(骨造成:GBR法、ソケットリフト、サイナスリフトなど)を併せて行っていく必要があります。
こうしてインプラントを入れる位置をCTや石膏模型上で決定した後、お口の中でも決めた位置に入れられるようにステントと呼ばれるものを作製し準備しておきます。

(2) 一次手術
インプラントに関わる手術は多くの場合1回、或いは2回になります(使用するインプラントの種類や不足する骨の量、歯茎の状態により回数が異なります)。一次手術とは顎の骨にインプラントを入れること、そして不足している骨をつくることを目的に行います。
インプラントを入れるところを中心に歯茎を切開し、骨を露出させます。そして骨を削りインプラントを入れる穴をつくっていきその穴にインプラントを入れます。
最後に切開して開いた歯茎を縫合して閉鎖しインプラントが周囲の骨と結合(オッセオインテグレーション)するまで上顎では4-6ヶ月間程、下顎では3−6ヶ月間程待ちます。

(3) 二次手術
二次手術ではインプラントが骨と結合したことを確認し、インプラントの上に仮の土台(THA: テンポラリーヒーリングアバットメント)を装着します。またその際インプラント周囲の歯茎が不足する場合は必要に応じて歯茎の移植(遊離歯肉移植術)を同時に行います。
また骨、歯茎の状態に問題がない場合は一次手術と同時に仮の土台まで装着する場合もあります。(=一回法)

(4) 仮歯の装着
二次手術が終了し傷が治癒した後、インプラントに仮歯を入れていきます。THAを外し、今度は仮歯用の土台(テンポラリーシリンダー)を装着します。この土台の周りにプラスチックの材料を盛りつけ、歯の形態を再現していきます。この治療の過程は咬む機能や形態を回復するだけではなく、歯肉貫通部(被せ物の下の部分でインプラントに続く歯茎の部分)の形態を整えることを目的として行います。この過程により見えているところだけではなく、見えない歯茎のところにも調和して被せものを作製することができるようになります。

(5) 印象採得
次はいよいよ被せ物をつくる為の型取り(印象採得)を行っていきます。仮歯によって付与された歯茎の形態を含めて再現するため、事前にパーツ(インプレッションコーピング)を作製しておき型取りに臨みます。

(6)被せ物の装着
型取り後は技工士の方と連携して被せ物を作製していきます。できた被せ物は実際にお口の中に入れ、咬み合わせや形態や色調、そして周りの歯とバランスがとれているかなど確認をします。この過程は服をつくる時の仮縫いの段階に相当すると考えて頂くと分かりやすいと思います。この段階で直す点がある場合は再度技工士の方に修正をして頂きます。
そうしてついに最終的な被せ物が完成し、お口の中に装着されます。

失った歯の本数や骨や歯茎の状態にも影響されますが、インプラント治療で機能、形態、審美的に回復するまでには以上の過程が必要となり期間もかかります。
来院して頂く方の中には早くキレイに治療して欲しいと希望される方がいらっしゃいます。もちろんそのお気持ちは理解できますし、そのご希望にできるだけ沿いたいと思っています。
しかし歯を失うまでに至った歯というのは(不慮の事故等を除けば)短期間に急激に抜歯する状態になったのではなく、ある程度の年月をかけてそうした状態になっているのです。その歯をまた回復するのですから当然期間がかかってくるのは仕方がないことだと思います。

またインプラントは失った歯、或いは抜歯しなくてはならない歯を回復する方法として優れた治療方法ですが、やはり自身の持っている天然の歯にかなうものはありません。

定期的な『健診・検診』を行い、治療が必要となった場合はより歯の寿命を延ばすための適切な方法で治療し、出来る限りご自身の歯を残すお手伝いができればと思います。

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下の写真は東京タワーです。セミナーの会場が東京タワーの近くにあり、この日はとてもきれいにライトアップされていたので思わず写真を撮りました。子供の頃に展望台に登ったことがありますが、セミナーが終了する前に今度は階段で登ってみようと思っています。

tokyo-tower

 

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