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根管治療のセミナーを受講しました

2016/11/08

勤務医の森川です。今回は皆様に根管治療についてお伝えしたいと思います。

私は現在、2013年11月より開催されている根管治療のセミナーに参加しています。講師の先生はPenn Endo Study Club in Japanというスタディーグループでインストラクターをされており、また歯内療法専門医としても活躍されている野田哲朗先生です。

まず根管治療とはどの様な治療のことをいうのでしょうか?

根管治療とは、いわゆる「根の治療」のことをいいます。虫歯が深く神経まで達していた場合の神経を取る治療(抜髄治療)や、以前神経を取った歯の根の先まで細菌が感染し、炎症が起きた場合(根尖病変)の再治療(感染根管治療)が「根の治療」になります。これまで歯の中に器具をいれてゴシゴシされた、同じ歯を治療するのに何回も通院した、またその間は仮の蓋で過ごした...などの記憶がある方もいらっしゃるかと思います。

これまでのセミナーでは根管治療におけるコンセプト、根管治療を行うにあたり必要な診査・診断、そして根管治療のテクニックについて実技も含め学んできました。その中でも重要である根管治療のコンセプトについて皆様に知って頂ければと思い書かせて頂きます。

根管治療を行う目的とは、痛みを取ること、そして再治療にならないような治療を行うことですが、それらの目的を達成するために3つの重要なコンセプトがあります。

(1)細菌の除去、減少を行う
根管治療における最大の敵は『細菌』です。根管治療後に起こるトラブルの一つに根尖病変がありますが、これは細菌感染によって引き起こされます。治療中に根管に細菌を入れてしまう、あるいは元々根管に存在した細菌を生体が許容できる範囲まで十分除去、減少できないことが原因となり起こります。
そのため、『入った細菌を除去・減少する』ことが重要となるのです。治療中に器具で歯の中をゴシゴシと触る、薬液で洗浄する、最後に根の中に薬剤を入れるのは『細菌の除去・減少』を目的として行っております。

(2)無菌的な治療を行う
治療中に細菌感染させないため、出来る限り根管の中に細菌を入れないような配慮が必要となります。当院では完全に滅菌された器具を一人一人の患者様に使用させて頂いており、また唾液中に含まれる細菌の侵入を予防するために防湿処置(ラバーダム・オプトラダム等の使用)を行っております。防湿処置の際、治療中はお口を開けっぱなしで乾燥した状態のままになるので患者様には大変な思いをして頂いておりますが、『細菌を侵入させない』ために行っていますのでご理解頂けれ
ば幸いです。またお口を開けるのがつらい方には、お口を開けるのを補助する道具も準備しておりますので、ご安心下さい。

(3)根管を封鎖する
根管の中がきれいになった後、再び感染の場にさせないために封鎖していきますが、根管の中を封鎖する「根管充填」と、さらに上から被せもので封鎖する「支台築造・歯冠修復」を行います。「根管の中をきれいにして終わりではないの?」と思うかも知れませんが、いくら根管の中の細菌を除去しても、常にお口の中にさらされている被せ物の適合が悪ければ被せ物と歯との隙間から細菌が侵入してしまうため、被せものも適合の良いものを入れることが重要となります。適合が良い被せ物をつくるための過程についてはこちらのページの治療のステップに詳細を説明していますので併せてご覧下さい。

以上が根管治療における重要なコンセプトであり、この3つを遵守して治療を行っておりますが、根管治療が必要な歯の虫歯が深い場合、根尖病変が大きい場合、歯周病を併発している場合など保険診療内での対応が難しいこともあります。また根が割れている場合は残念ながら抜歯となります。まずは正しい診査・診断が必須となりますので、根管治療でお悩みの方はご相談下さい。当院の根管治療について知りたい方はこちらをご覧下さい。

最後に、根管は複雑な形態をしており、一度感染したら細菌をゼロにすることは困難です。そのため、根管治療が必要になる前に早めに虫歯の治療をする、或いは虫歯をつくらないようなお口の環境をつくるお手伝いをさせて頂ければと思っております。

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