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5-D Japan 衛生士コース(後半)を受講しました

こんにちは。歯科衛生士の西島です。7月21日、22日に大阪で行われた5-D japan 歯科衛生士コースに参加してきました。今回は2回目ということもあり、前回よりもリラックスしながら楽しく受講することができました。

少しアドバンスで難しい内容もありましたが、歯科衛生士として行うべき口腔衛生指導、インプラントのメインテナンス、また知っておくべき全身疾患と歯科診療の関係について学んできました。今回はインプラントとそのメインテナンスについてお伝えしようと思います。

まずみなさん、インプラントにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
お金がかかる、手術が必要でなんとなく怖いというマイナスなイメージから、歯を失ってもしっかりと噛めておいしく食事する事ができる、入れ歯やブリッジのように周りの健康な歯にダメージを与える事がないというプラスのイメージまで様々だと思います。
そのようなイメージを踏まえて私が今回お話をしたいのはインプラントを入れたあとのケアの大切さです。

毎日のお口のケア不足や喫煙、お口の中に存在する細菌など、様々な原因によって歯周病を発症することがあることは皆さんご存知だと思います。
人工物であるインプラントはケアが不要ということはありません。歯周病と似た症状がインプラントにも起こり得るのです。それがインプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎です。

その両方をまとめてインプラント周囲疾患と呼びます。
インプラント周囲粘膜炎とは炎症が周囲粘膜に限局しており、可逆的な炎症です。インプラントを支える骨の吸収はありません。(=歯で起こった場合の歯肉炎と似たような感じのものです)
インプラント周囲炎はそれに比べると炎症が広範囲に及んでいてインプラントを支える骨が吸収してしまう不可逆的なものです。(=歯で起こった場合の歯周炎と似たような感じのものです) 


インプラント周囲炎にならないために、ご自身の毎日のケアと、定期的に歯科医院に通ってメインテナンスを受けていただくことが大切になってきます。

メインテナンスでは、インプラント周囲の清掃状況、周りの歯茎・粘膜の状態、周りの支える骨の状態などを確認します。そしてインプラントの上部構造に適した器具を用いてご自身では清掃が行き届きにくい部分の清掃をします。
患者さんの清掃状況に応じてご自身で毎日のケアに使っていただきたい清掃器具をおすすめすることもあります。

例えばインプラントと歯茎との間に汚れが目立つ患者さんには、間のケアがしっかりとできるよう歯間ブラシやフロスなどを紹介することがあります。

歯と歯の間のお掃除(=歯間清掃)に適したフロス
 

またお口の中全体の歯周病菌を減らす目的で、洗口液「コンクールF」を紹介することもあります。これは水25mlに対して5滴ほど垂らしてもらいうがいをする簡単な予防法になっています。

 洗口液以外にも歯周病菌・虫歯菌を優位に減らすことが実証されているサプリメント「プロデンティス」や「ラクレッシュ」をおすすめすることもあります。

 


 

インプラントは歯を失ったところに歯の代わりになるものを入れて十分に噛めるようにすることが目的です。できる限り長く快適に使ってもらうためには(可能であれば一生)、ご自身のケアとメインテナンスのどちらか片方ではなくどちらもしっかりと続けていってほしいと考えております。

私も歯科衛生士として必要十分なプロフェッショナル・ケアができるよう、その患者さんのお口の中の状況をよく確認して適切なケアをしていきます。

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