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なるほどペリオ講座  〜Prof.天野とDr.ヒロのペリオワールド〜

こんにちは。歯科衛生士の岩﨑です。

みなさん、GWはいかがお過ごしですか?今年は天気に恵まれて、お出かけ日和な日が多かったですね。

私は、旅行を計画してましたが急遽キャンセルして病院通いのバタバタした休みとなりました。そんな中でも、実家に帰って少しのんびり過ごすこともできました。

 

さて、今回は4月16日に名古屋で行われましたウェルテック(株)主催のなるほどペリオ講座というセミナーに参加してきましたので報告します。

講師は歯周病で有名な大阪大学の教授の天野敦雄先生と大阪で開業されている山本浩正先生のお二人です。

天野先生は以前、静岡インプラント研究会で講師として招かれていて、その時に院長やスタッフと聴講したことがありました。

山本先生はPECという歯周病の治療セミナーを主宰されている先生で過去に何度かPECのセミナーに参加しているのでお話しを聴くのは久しぶりでした。

歯周病で有名な二人の先生のお話しが同時に聞けてとてもおもしろいセミナーとなりました。

 

今回は、天野先生のお話しの中から歯周病の発症について書きたいと思います。平成23年の歯科疾患実態調査より日本人の成人の77%は歯周病であること、そのうち歯周治療が必要な人が38%、更に深刻な歯周病の人が10%いるという調査結果が出ています。

歯周病の原因である歯周病菌(P.gingivalis=Pg菌)は18歳以降に感染しお口の中に定着します。そこから、歯周組織(歯を支えている周りの組織で歯ぐきや歯の周りの骨や歯の靭帯=歯根膜のこと)とプラーク・バイオフィルム(細菌とその産生物の塊)のバランスが崩れることで歯周病が発症していきます。

お口の中をきちんとブラッシングやフロス、歯間ブラシでケアができていて尚且つ歯科医院での定期健診を受けていれば、歯周組織が健康な状態を維持できるので免疫力も落ちることなくお口の中は健康な状態を維持することが可能です。

しかし、磨き残しをそのままにしたり歯科医院での定期健診を受けないでいるとプラーク・バイオフィルムが蓄積されていくので細菌が増殖してきます。

プラーク・バイオフィルムの中の細菌たちは、互いに栄養を交換したり助け合いながら成長していきます。それにより、歯周組織の免疫力がだんだんと落ちてくるので健康な状態が維持できなくなっていきます。

すると、歯周組織に炎症が起こります。歯周ポケットの内側に潰瘍面(傷口)がつくられるのです。この潰瘍面(傷口)を刺激すると出血してきます。これが、歯ぐきからの出血です。お口の中に感染し、歯周ポケットに潜んでいた歯周病菌がここで爆発的に増殖します。

歯周病菌(Pg菌)の必須栄養素が鉄分です。特に血液中の赤血球に含まれるヘム鉄が大好物なので、これを栄養にして仲間を増殖させていきます。時間が経てばそれだけ歯周病菌も増殖していきます。

ですから、早い段階で出血を止めることで歯周病菌の増殖は阻止することができます。それをできるのが、歯科医院での定期健診です。定期健診でプラークや歯石を取ることで、歯周病菌は栄養となる血液がなくなるので飢餓状態になり活動ができなくなります。

プラークの細菌叢が健康状態に戻ることで、歯周組織も健康な状態に戻ります。定期健診を続けていくことで、お口の中の健康を維持していくことができます。

定期健診を続けた人はそうでない人と比べて歯が3倍長持ちしたというデータもあります。みなさんのお口の健康のため、全身の健康の為にも定期健診に長く通っていただきたいと思っています。

そのためにも、私たちは気持ちの良い定期健診を心がけていきたいと思っています。行くのが面倒と思われる時があるかもしれませんが、10年後、20年後も健康でいるためにも通い続けていただきたいと思います。

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