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Dr.AtlasとDr.Kratchmanによる根管治療から最終補綴まで 後半

2016/11/07

10月11日・12日にデンタルアーツアカデミーで行われたDr.Atlas(アトラス先生=ペンシルバニア大学予防修復科学講座 臨床教授)とDr.Kratchman(クラッチマン先生=ペンシルバニア大学歯内療法学 准教授)というペンシルバニア大学の教授と准教授を講師に迎えた『Dr.AtlasとDr.Kratchmanによる根管治療から最終補綴まで』というハンズオンコースを受講しました。

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Dr.Atlas(左)と通訳の寺内先生(中央)とDr.Kratchman(右)
(クリックすると拡大します)

前回(10月8・9日の内容)はベーシックな内容が多かったですが、今回はよりアドバンスな内容となっておりました。
今回の主な内容は以下の通りです。
12. Retreatment planning (buccal and palatal approach, perio-endo complication, and intentional tooth replantation) and Surgical retreatment
13. Tooth preparation for the anterior and posterior endodontically treated tooth
14. Provisionalization
15. Cementation of the final prosthesis
16. Q & A

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Dr.Atlas(アトラス先生=ペンシルバニア大学 臨床教授)
補綴治療(被せ物)に関する講義・実習を担当

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Dr.Kratchman(クラッチマン先生=ペンシルバニア大学准教授) 根管治療に関する講義・実習を担当

この2日間のコースで教わったことは非常に多いので、今回のブログではその中でも最新のトピックのひとつである『Bioceramic=バイオセラミック』を使用した根管治療、特に外科的な根管治療(主に歯根端切除術と意図的再植術)に関して書いていきます。

『Bioceramic=バイオセラミック』を成分とした『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』を使用した外科的な根管治療(歯根端切除術と意図的再植術)に関する講義・実習の内容を記します。
BC=Bioceramic=バイオセラミックです。
『Bioceramic=バイオセラミック』とはどんなものなのか?前回のブログと重複しますが
『Bioceramic=バイオセラミック』とは、『MTA』とほぼ同じものです。『Bioceramic=バイオセラミック』≒『MTA』

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)との最大の違いは操作性が良いことです。『MTA』は粉末と水分をまぜてはじめて使用できるのですが、操作性がよくありません。『Bioceramic=バイオセラミック』の製品はすぐに使用できるようにプレミックスされています。
(例えるなら、『MTA』は『精米されたお米』です。炊くときの水分量によって柔らかくなったり、硬くなったり、炊き方によって味や食感も変わります。
『Bioceramic=バイオセラミック』はプロの料理人が炊いたご飯です。材料の特性をいかしたベストの状態になっています。)

通常の根管治療で治りが悪い場合(良くない場合)や通常の根管治療ができない場合、外科的な根管治療(歯根端切除術や意図的再植術など)が必要となります。
外科的な根管治療においても、病的な部分を除去し、根管を形成し(=逆根管形成)、根管充填(=逆根管充填)が必要になります。
なぜ、『逆』がつくかというと、通常の根管治療は『歯の頭の部分=歯冠部』から根管にアクセスしますが、外科的な根管治療では通常とは『逆』の『歯の根の部分の先=根尖部』から根管にアクセスするからです。
逆根管形成後に『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』を詰める薬(充填材)として使用します。

『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』は従来のMTA(粉末と水分をまぜて使用する)よりも操作性に優れるため、より確実な充填操作や治療時間の短縮につながります。また、オリジナルのMTAよりも硬化時間も早いです。
『Bioceramic=バイオセラミック』は『MTA』とほぼ同じものなので生体親和性は良好です。治療結果も『MTA』同様、良好です。

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『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』(説明カタログより) (クリックすると拡大します)

もちろん、『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』使用した外科的な根管治療をただ行えば良好な結果が出るわけではありません。正しい使用法を理解した上で使いこなしてはじめて、良好な結果につながります。

『EndoSequence BC RRM-Fast Set Putty』は『EndoSequence BC Sealer』『EndoSequence BC Points』同様に非常に優れた歯科材料なのですが、日本国内では販売されていないため、正しい使用法を理解して使いこなすためには、普段から使いこなしている歯科医師から教えてもらうしかありません。
今回はそのプロであるDr.Kratchman(クラッチマン先生=ペンシルバニア大学准教授) に本当に正しい使用法(=実際にペンシルバニア大学で行われているやり方)を講義・実習を通して学びました。

従来の逆根管充填材よりも操作性に優れるため、根管治療の成功率向上のため、当院でも自由診療での根管治療に関しては積極的に使用していきます。
※残念ながら、日本の薬事を通っていないため保険診療ではつかえません。日本の薬事を通ることを待っていたら、より良い治療を提供することはできません。
私自身、保険診療をするために治療をするのではなく、より良い治療を提供するために治療をしたいと考えています。

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Dr.Kratchman(左)と私(中央)とDr.Atlas(右)

今回のセミナーを受講し、さらに根管治療および審美歯科治療(≒セラミック治療)に関する知識・治療技術を深めました。それを来院される患者さんに還元していきます。

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